ZKsyncの「ZK」エアドロに抗議集まる、上場中止を求める声も
「ZK」エアドロップに抗議が集まる
Ethereum(イーサリアム)レイヤー2プロトコル「ZKsync(zkシンク)」の独自トークン「ZK」のエアドロップの割り当てについて、公平性や透明性に関する抗議が集まっている。 抗議を行っているのは、「ZKsync」上でNFT用のインフラを提供する「zkApes(zkエイプ)」を代表とした「zkSync」上のプロジェクトらである。 「zkApes」は、「Element(エレメント)」、「imToken(アイムトークン)」、「argent(アージェント)」、「WOOFi(ウーファイ)」、「Basmati(バスマティ)」、「Cointelegraph(コインテレグラフ)」、「PANews(PAニュース)」と共に、「ZKsync」のコミュニティ「ZK Nation(ZKネイション)」および「ZKsync」の開発を進める「Matter Labs(マターラボ)」に抗議している。 この抗議を発表するXへの投稿では、受け取ったエアドロップをすべてコミュニティに分配すると書かれており、これを支持するユーザーも多く出現している。またさらに、この論争が解決するまで「ZK」を主要な暗号資産(仮想通貨)取引所に上場させないこともXで呼びかけられている。 また「Element」は、「ZKsync」上で最大のNFTマーケットプレイスでありながらトークンが割り当てられておらず、Xにて「ZKsyncで最大のNFTマーケットプレイスであるのに、エアドロップを受け取っていないのですが、これは冗談でしょうか?」と不満をこぼしている。 「ZK」の割り当てに抗議しているのはプロジェクトだけではない。「ZKsync」が過去に行っていたNFTをミントするイベントが割り当てに考慮されていないことや、割り当てがなかったことに対する否定的な意見がユーザーによってSNSに投稿されている。 「ZKsync」はプロジェクトやユーザーに対し、エアドロップを約束していたわけではなくその割り当てについても以前から公言していたわけでもない。そのため「ZKsync」が詐欺を働いたわけではないので、この否定的な意見に対する批判も見られている。 「ZK Nation」はこの一連の動きから、フィードバックを収集しFAQページを作成したことを報告した。また割り当てに関しても再度確認を行ったうえで大きな問題がなかったことを明らかにしている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)