注目は小野伸二とホセ・カンテ(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは12月3日にかけて最終節が開催。札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌と浦和レッズの一戦が行われる。

最終節を迎える明治安田生命J1リーグ。11位の札幌は、ホームで4位につける浦和と対戦する。 札幌は前節、FC東京と対戦して3-1で快勝を収めた。前半に失点を喫する苦しい展開を強いられたが、切り替えて後半に入ると浅野雄也の同点弾が決まると一気に流れを掌握。持ち前の攻撃力を前面に押し出していくと、小柏剛の逆転弾、さらに大卒ルーキーの大森真吾のプロ初得点が決まって突き放しに成功した。このままリードをしっかりと守って勝点3を積み上げることになった。 シーズンを通して見ると好調、不調の時期があり、少しばかり安定感のない戦いが続いていたが、終盤戦は徐々に安定感を見せているように見える。最終節の浦和戦は今季見せてきた破壊力ある攻撃を見せることで、堅守の浦和を打ち砕いていきたいところだ。 また注目したいのは、これまで日本サッカー界でさまざまな美技を見せてきた小野伸二。世界の舞台やJリーグで見事なパフォーマンスを見せてきた小野は、今節が現役最後の公式戦となる。その対戦相手が長く在籍してきた浦和であることも最後に相応しい舞台が用意されたと言っていいだろう。多くのサポーターの前で最後にどんな勇姿を見せるのか。楽しみな一戦だ。 一方、浦和は前節、ホームでアビスパ福岡と対戦。こちらは前半の早い時間にアレクサンダー・ショルツのPKで先制点を奪ったものの、前半のうちに同点に追いつかれると、後半に2つの失点被弾して逆転される形に。その後、1点は返したが、最後まで福岡のペースを狂わすことができず、そのまま逃げ切られてしまった。これで順位も4位に転落。リーグ戦3試合未勝利という状況に陥っている。 ただ、AFCチャンピオンズリーググループの武漢三鎮戦では2-1の劇的勝利を収め、久しぶりに勝利を手にしたことは朗報。その流れをもう一度リーグ戦に繋げていくことで、最終節を勝利で終えたいところだ。今季をもって退任が決まっているマチェイ・スコルジャ監督にとってはリーグ戦最後の指揮となる。今季限りで現役引退を決断したホセ・カンテも最後のリーグ戦だけに、札幌ドームで見せるパフォーマンスには刮目したいところだ。 注目の一戦は3日14時にキックオフする。