極上の劇場環境で宇宙空間を体感!ノーラン史上最高傑作『インターステラー』のIMAX再上映が決定
『オッペンハイマー』(23)が第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む最多7部門に輝いた映画監督クリストファー・ノーラン。彼の代表作にして、多くの映画ファンの間で“ノーラン史上最高傑作”の呼び声高いSF超大作『インターステラー』(14)が、11月22日(金)より期間限定でIMAX再上映されることが決定した。公開10周年を記念し、2014年の日本公開当時と同じ日の再上映となる。 【写真を見る】未知の領域を映像化した衝撃の宇宙体験はもちろん、心揺さぶる人間ドラマも見どころの『インターステラー』 『インターステラー』は、地球規模の異常気象と飢饉によって人類滅亡の危機が迫る近未来が舞台。元宇宙飛行士のエンジニアで現在はトウモロコシ農場を営むクーパー(マシュー・マコノヒー)は、NASAの要請に応じてラザロ計画に参加することに。この計画は、土星付近に突然発生したワームホールを通り抜け、新しい惑星へと人類を移住させるという、命を懸けた前代未聞の極限ミッションだった。家族と人類の未来を守るため、クーパーは少数精鋭のクルーとともに前人未到の地へと旅立つ。 本作の最大の見どころは、未だかつて誰も観たことのない衝撃の宇宙体験だ。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、視覚効果賞を受賞した本作は、ワームホール、水の惑星、氷の惑星、ブラックホール、5次元空間と怒涛の展開で想像を絶する世界へと観客を没入させる。ワームホールとブラックホールを映像で再現するために、科学コンサルタントとして理論物理学者のキップ・ソーンをエグゼクティブ・プロデューサーとして招く徹底ぶり。本作公開の3年後、2017年にソーンはノーベル物理学賞を受賞している。 さらに、65mm15パーフォーレーションのIMAXフィルムを使用し、手持ち、撮影セット、時には頭に取り付けるなど、ありとあらゆる場面でIMAXカメラを使用して撮影が行われた。撮影監督として、『オッペンハイマー』でアカデミー賞撮影賞を受賞したホイテ・ヴァン・ホイテマが参加しており、本作はノーランとホイテマとの初タッグ作となる。 そして10年たったいまも心を掴んで離さないのが、人間の持つ強さと弱さを浮き彫りにするエモーショナルな感動ドラマ。「必ず生きて帰る」と誓った父の、時間も宇宙空間さえをも一瞬にして超えてしまうほどの娘との強く深い親子の絆に、世界中の観客が涙した。これが多くのファンの間で“ノーラン史上最高傑作”と言われるゆえんとなっている。 また、11月22日は本作の主演マシュー・マコノヒーにあやかって日本記念日協会に記念日登録された「マシュー・マコノ日」でもある。認定当時、「自分の名前で自分の日ができるなんて、いままで一度もありませんでした。僕の誕生日はちょうど11月なんです。僕にとって初めての僕の日。とても光栄です」とマコノヒーはコメントを寄せている。 公開10周年の「マシュー・マコノ日」に再上映が決定した『インターステラー』。衝撃の宇宙没入体験をIMAXで体感してほしい。 文/平尾嘉浩
【関連記事】
- 「今年のアカデミー賞はホンモノ。まごうことなき傑作」「『良かった』の一言では済ませたくない」「想像を絶する臨場感」『オッペンハイマー』を日本の観客はどう受け止めた?
- 『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』…ファンが選んだ好きなクリストファー・ノーラン監督作品ランキングを発表!
- 映画ライターたちが“推し”ノーラン作品をクロスレビュー!『オッペンハイマー』につながる名作、話題作の魅力、おすすめポイントは?
- 【第96回アカデミー賞】作品賞は最多7部門受賞の『オッペンハイマー』!クリストファー・ノーラン監督が3度目のノミネートで快挙
- クリストファー・ノーラン監督の集大成。『インセプション』『インターステラー』など過去作の手法から紐解く『オッペンハイマー』へのこだわり