エチカ・ミヤビが性別適合手術から復帰「戻って来て良かった。いざリングに上がったら喜びしかなかった」【PPPTOKYO】
新進気鋭のプロレス団体「PPPTOKYO」所属のエチカ・ミヤビがPPPTOKYO「Splash Carnival-宴・解放戦線-」(9月10日、東京・新宿FACE)で性別適合手術からの復帰戦に臨み、女子プロレスラーとしての再スタートを切った。 エチカはちゃんよたの試合を見たことをきっかけにPPPTOKYOの門を叩き、約8カ月間の練習生生活を経て、2022年9月にデビュー。小学生でソフトボール、中学で軟式野球、高校では硬式野球部に在籍。野球は1年でやめ、柔道部に移り黒帯(二段)を取得。その運動神経と身長178センチの恵まれた体格を生かしたパワー殺法でPPPTOKYOになくてはならない存在に成長していたのだが、昨年11月に性別適合手術を受けることを公表。今年1月から休養に入ったが、今年5月の大会でリング上から復活をアピール。今回の復帰戦となった。
エチカは夏すみれと組んで、世羅りさ、まなせゆうな組と対戦した。 エチカは先発でまなせと対峙。タックル合戦からドロップキックで吹っ飛ばす。2人がかりの攻撃を食らうが、ダブルブレーンバスターを切り返す。世羅がかわいがりから逆エビ固めで痛めつけるが、夏がカットでエチカをフォロー。しかし世羅組は2人がかりでエチカに攻め込むとまなせのスリーパー、変わった世羅は踏みつけながら髪を引っ張りエチカを蹂躙。その後もエチカが攻め込まれると夏がカットし救出。夏も2人を相手にブロンコバスターを繰り出すなど見せ場を作る。 エチカも中盤、パワー殺法で反撃。まなせにサッカーボールキック、そしてエルボー合戦。ブレーンバスターを狙うが逆に投げ返され、代わった世羅にはコンバイン(抱え込み式逆エビ固め)を決められ絶体絶命のピンチとなるが、ここでも夏がカット。
終盤には得意のチョークスラムを決めるなど世羅を追い込む場面もあったが、まなせにカットされてしまう。 最後は世羅がコーナーから豪快なダイビングダブルニードロップを決め3カウントを奪った。 試合後のバックステージで夏は「復帰おめでとう。よく帰って来たね」とねぎらうとエチカは「最高でした。戻って来て良かったと心の底から思いました」と語った。再起戦にあたっての感情は「一番は喜びでした。試合の前までは8割くらい緊張だったんですが、いざリングに上がったら喜びしかなかった」などと振り返った。