コメの新品種「ズッパーサン」 秋田・大館市で誕生 あきたこまち原種 大粒で香りがよい
秋田朝日放送
「あきたこまち」の中から見つけた特殊なイネを交配して新たなコメの品種が誕生しました。その名前は、「ズッパーサン」です。 大館市で20日、あきたこまちを原種にしたコメの品種「ズッパーサン」の品種登録を記念した祝賀会が開かれました。 「ズッパーサン」は9月に農林水産省によって品種登録を認められました。日本以外にもアメリカや韓国でも品種登録を終えています。「ズッパーサン」は、旧南部藩のエリアや大館市で「たくさん」を指す方言「ずっぱり」と、地域の偉人「三哲(さんてつ)」の名前から取っています。 農業を営む畠山和夫さんが13年前に田んぼに植えたあきたこまちの中から、背丈の異なるイネを見つけたのが始まりです。そこから、7年の歳月をかけて交配し、1つの株から取れる籾があきたこまちの倍以上となりました。そして大粒で優れた旨味で、暑さや寒さにも強い「ズッパーサン」が誕生しました。 今年畠山さんの田んぼで3haで作付けし18tを収穫しました。すでに大館市のふるさと納税の返礼品になっていて、今後は生産者拡大に向けた種子の販売と市内の直売所などで販売も予定しています。
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