自民党・石破元幹事長が記者会見(全文3完)政治は勧善懲悪物語ではない
つなぎ資金が第一
石破:ご指摘のとおりです。ですので冒頭、優先順位を付けるべきだと申し上げたのはそういうことでありまして、こういうときだからこそ、あらゆるものを総動員とかやると財政が持たないのと、効果がかえって生まれにくいということが起こるのだと思っています。 いかにして、要はつなぎ資金って言っちゃうと、もうなんか矮小化されるかもしれませんけれども、どうやって家賃を払おうと、どうやって食費を払おう、どうやって税金を払おうという、企業にしても個人にしてもそうですが、つなぎ資金というものが第一だと私は思っております。 消費を喚起する形の経済政策が必要ですが、消費を喚起することは必然的に移動を伴う場合が多いので二律背反ということにならざるを得ないものでございます。そうすると旅館とかバスとか、そういうものに対しては消費喚起よりは資金を供給したほうがより効果的であるということでめりはりを付けるものだと思っております。 先ほどのご質問にもお答えしましたが、利払い費、国債費の増大はやがて国家財政を破局に導きかねないものだという認識は持っています、違う見解の方もいらっしゃいますが。そうしますと、ある費目の支出が国家予算の3分の1を超えますと、非常に財政が厳しくなるということでありまして、かつての軍事費がそうでしたが、その社会保障費を抑えるということではなくて、どうすれば介護にならないか、どうすれば病気にならないかというインセンティブを与える形の社会の仕組みがうまくできていないと思っておりまして、そういうことをやっていかないと結局その場をなんとか収めたら、次にもっと大きな破局が待っているということになりかねない。そこをいかにご理解して話すかが政治の仕事であって、その場をしのげばいいということは政治として厳に戒めるべきものだということはよく承知しているつもりでございます。 司会:私、これもやらない? じゃあこっち。(英語)