2025年1月の住宅ローン金利(フラット35、変動金利、10年固定)を予想! 金利の推移、今後の金利動向を確認しよう
変動金利は引き上げと予想
次に、すでに発表されている銀行の2025年1月の「変動金利」を見ていこう。現在、楽天銀行が金利を発表している。あわせて過去の金利推移も掲載する。 楽天銀行は2025年1月の変動金利を引き上げた。 【新規借入】(カッコ内は先月比) ・楽天銀行(住宅ローン) 1.004%(前月比 +0.130%) 【借り換え】 ・楽天銀行(住宅ローン) 1.004%(前月比 +0.130%) 楽天銀行の変動金利は、わずかに上下はするものの直近数年間で大きな変更はなかったが、ここ数カ月では金利を引き上げている。金利上昇の局面でもその姿勢を変えていなかったが、少しずつ状況が変わってきている。 他行の変動金利については、この数カ月は引き下げる動きもあったが、今後は短プラ利上げの影響もあり上昇していくと予想される。
10年固定金利は引き上げと予想
最後に、10年固定金利の来月の金利、これまでの推移を見てみよう。2025年1月の「10年固定金利」についても、すでに楽天銀行が発表している。 10年固定金利は、市場金利の上昇に合わせて徐々に上昇してきており、2025年1月の金利も楽天銀行は引き上げている。 【新規借入】(カッコ内は先月比) ・楽天銀行(住宅ローン) 1.883%(前月比 +0.051%) 【借り換え】 ・楽天銀行(住宅ローン) 1.883%(前月比 +0.051%) 10年固定金利は各金融機関の主力商品の一つ。2024年は市場金利の上昇に合わせて各銀行とも金利を徐々に引き上げており、その流れが2025年も続くと見られる。
市場金利の動向、推移は?
住宅ローンに影響を与える市場金利の推移を見ておこう。 2025年1月に利上げが予想されている 住宅ローンの変動金利は、市場の短期金利(短期プライムレート)がベースとなっている。その短期金利を動かしているのが日銀の金融政策だ。 日銀は、2024年3月の金融政策決定会合で「マイナス金利政策」を解除、7月には短期金利の誘導目標を「0.25%」程度とする追加利上げを決定した。 これにより、10月には多くの銀行が住宅ローンの基準金利を引き上げた。現時点では大手銀行の住宅ローン変動金利は0.15%程度の上昇にとどまっているが、今後はさらに上昇していくと予想される。 また、11月の米大統領戦でトランプが勝利してから円安が進んでおり、日銀が円安進行を抑えるため利上げを行うのではという見方が強まっている。 利上げについては、2024年12月18日の会合で検討すると発表されているが、市場は、利上げは2025年1月に持ち越しになるのではと予測している。 日本の10年国債は上昇傾向にある 次に、住宅ローンの固定金利のベースとなる、長期金利(10年国債)の動向を見ておこう。2024年12月18日現在の市場金利(10年国債利回り)は1.07%となっている。 長期金利は上昇傾向にある日銀は長年、10年国債金利の上限目標を1%とする金融緩和政策により低金利を維持してきたが、2024年3月19日の金融政策決定会合で撤廃を決めた。 さらに7月31日の金融政策決定会合では、今後1~2年程度の国債買い入れを減額し、保有している国債残高の縮小に手をつけることを決定した。 国債の買い入れを減額すれば需給が緩み、国債価格が下がると考えられる。国債価格が下がると金利は上昇するため、今後は固定金利型の住宅ローン金利が上昇すると予想される。 注目は、2025年1月に就任するトランプ新大統領の経済政策だ。トランプ政権で米国金利が上昇すれば、全期間固定金利も上昇する可能性が考えられる。 現状の住宅ローン金利については上昇基調にあるのは間違いないが、それでも過去10年で見ると、まだ低水準であることに変わりはないのが現状である。