スマホで素肌を撮影し、AIが適切な日やけ止めを提案:ALLIE AI Beauty UV
一般的に紫外線がつよくなりはじめるのは、4月以降からと言われている。日差しが強くなってきた今日この頃、適切な紫外線対策ができていると言える人はどれだけいるだろうか? 紫外線対策のひとつに日やけ止めを塗る方法がある。多くの人が取り入れている手段だろう。しかし、自分の肌に合うもので、かつ正しく塗らないと、その効果を最大限発揮できないという。 そこで注目されているのが、花王からリリースされた「ALLIE AI Beauty UV」。スマホで素肌を撮影するだけで、AIが日やけ止めを選ぶための肌タイプ「UV肌型」と、肌と日やけ止めの相性を数値化した「美成膜値」を算出し、簡単に自分の肌に合った日やけ止めを選ぶことができるサービスである。 このALLIE AI Beauty UVについて、ALLIEマーケティング担当の朱 和玲(チュウ ファリョン)さんにお話を伺った。
日やけ止めと肌の相性がわかる
ーはじめに、「ALLIE AI Beauty UV」を開発した背景について教えてください。 2020年、私どもの研究所はコロナ禍の影響で人を集めて新しい研究ができない状況にありました。そんな中、過去の日やけ止めの検証データを見返していると、まったく同じ日やけ止めを使用しても、人によって密着感の違いがあることに気づいたのです。 試しに、異なる肌状態での日やけ止めの効果検証を行いました。荒れている肌と健康な肌に同じ日やけ止めを同じ条件で塗布し、日やけ止めを映す特殊なカメラ(UVカメラ)で撮影すると、見え方に違いがあるとわかりました。これにより「肌の状態によって日やけ止めの密着感に差が出る」という事実を発見しました。 「相性の良い日やけ止めを使うことで、美しい仕上がりを目指せる」とお伝えすることで、お客様に日やけ対策をより実感しやすい価値があるものととらえていただけるのではないかと考えました。肌特性ごとにグループ分けし、それぞれ仕上がりが良かった日やけ止めを数値として見える化する。これが、「ALLIE AI Beauty」で提示している、UV肌型と美成膜値のはじまりです。 このサービスで、お客様も一目で自身の肌と商品の相性を理解することができ、日やけ止めを選ぶ際の指標のひとつとなります。紫外線から肌を守るうえで、適切な日やけ止めの選択は非常に重要です。そのお手伝いができると考え、このサービスの提供を決めました。