村のためにできることは 泰阜中学校2、3年生が探究学習の成果発表【長野県】
長野県泰阜村の泰阜中学校は3日、探究学習発表会を村役場で開いた。2、3年生18人が村の活性化のために学習・実践してきた成果を動画などにまとめて、横前明村長や村職員、村議らに報告。座談会形式での意見交換も行い、思いを共有した。 総合的な学習の一環で、本年度は「村の活性化のために自分ができることは」を課題に探究学習を展開してきた。生徒たちはアイデアを出し合って4つの探求テーマを設定し、それぞれのグループで半年間活動。合わせて村ホームページに掲載してもらう動画作りにも励んだ。 このうち3年の女子生徒(15)と2年の女子生徒(13)のグループは、村内のNPO法人が運営する山村留学「暮らしの学校だいだらぼっち」のPRなどに挑戦した。実際にだいだらぼっちでの生活を体験したり、利用者や卒業生にアンケート調査を行うなどして魅力を把握。子どもたちが自分で考えて日々の生活を過ごす様子を動画で発信した。 自身も横浜市から山村留学している2年の女子生徒は「だいだらぼっちがあることも泰阜村の魅力だと思う」と強調。「大人が決めるのではなく、集まった子どもたちが話し合っていろいろなことに取り組めるのが村の山村留学のいいところ。多くの人に知ってほしい」と話していた。 講評で横前村長は「ホームページに動画を掲載する以外にも周知の方法を考えてほしい」と呼び掛け、「探究学習という切り口で来年以降も続けてくれれば」と期待した。