「一体、何匹いるんだ…」とんでもない数で『集団生活』する魚の生態に驚き。
尺メバルになるには10年以上かかる
メバルは成長が遅い魚として知られていて、30cm以上になるのに10年以上かかるといわれている。これは地域差もあるだろうが、他の魚では、たとえばブリなら数年で80cmを超えてしまうから、いかにメバルの成長が遅いかがわかる。釣り人の憧れである尺メバルは貴重な存在といえるだろう。 [写真キャプション] 水深15mほどのテトラ帯に尺メバルが付いていた。肩の張った筋骨隆々とした魚体でゆっくり泳ぐ。 とある外海に面したテトラ帯のボトム付近にもおなじみの大型メバルがいた。彼らがここで10年以上のときを粛々と過ごしていたのかもしれないと思うと、ある種の畏敬の念を覚えた。数年の期間を空けて、その場所へまた潜る機会を得たのだが、見覚えのある水中風景の中に相変わらず尺上の見事な姿態が浮かんでいて、思わず「元気そうやな」と声を掛けてしまった。 [写真キャプション] メバルの付き場というものが確かにある。季節によって違うが、そこに行けばメバルたちに会える場所がある。