大谷翔平 2年連続3度目のAP通信年間最優秀男性アスリート受賞 メジャー史上初の快挙、“神様”M.ジョーダンに並ぶ3度目
AP通信による「年間最優秀男性アスリート」が日本時間23日に発表され、ドジャースの大谷翔平(30)が2年連続3度目の受賞となった。3度目の受賞はメジャー史上初の快挙、2年連続受賞は2005年のL.アームストロング(53、自転車)以来、19年ぶりとなった。 “AP年間最優秀アスリート賞”は1931年に創設された歴史ある賞、創設時から男性アスリートと女性アスリートを分けて表彰している。この賞は異なる競技の中から受賞者を選出し、その年のアメリカンスポーツ界で最も活躍した選手、アメリカンスポーツ界の顔となる選手が選ばれる。 AP通信とその加盟団体のスポーツ記者74人による投票で、大谷は48ポイントで1位。2位にはパリオリンピック™で金メダルを4つ獲得した競泳のL.マルシャン(22、フランス)、3位にはパリ五輪金メダル、マスターズ優勝のプロゴルファー・S.シェフラー(28)となった。 日本人選手でこの賞を初めて獲得したのは2020年、テニスの大坂なおみ(27)、大谷は2021年に初受賞し、日本人男性アスリート初となった。昨年は2度目の受賞となり、複数回数の受賞は日本人、アジア人初となった。そして、今回は2年連続3度目となり、メジャーリーグ史上初の快挙、3度の受賞はNBAの“神様”M.ジョーダンに並ぶ偉業となった。 男性部門での最多は自転車競技のL.アームストロング(53)、ゴルフのT.ウッズ(48)、バスケットボールのL.ジェームズ(39)の4度が最多。大谷はあと1度となった。 今季、エンゼルスからドジャースに移籍した大谷は打者に専念したシーズンを送り、メジャー7年目で自己最多となる159試合に出場。本塁打、さらには盗塁数も順調に重ね、メジャー6人目の“40本塁打-40盗塁”を史上最速の出場126試合目でマーク。さらにメジャー初となる43-43を達成すると、“50-50”の大台に到達し、最終的には「54本塁打ー59盗塁」を記録し、歴史に名を刻んだ。 歴史的シーズンを送った大谷は、打撃のベストナインにあたる「シルバースラッガー賞」をはじめ「ハンク・アーロン賞」「エドガー・マルティネス賞」「オールMLB」など打者としての各賞を総なめ。11月22日には2年連続自身3度目となるリーグMVPを獲得、指名打者専任(DH)の選手が獲得するのはメジャー史上初。両リーグでの受賞はフランク・ロビンソン(61年レッズ、66年オリオールズ)以来史上2人目、リーグをまたいでの2年連続受賞は史上初の快挙となった。2年連続の主要タイトル“5冠”に輝いた。 【大谷翔平 獲得した主要タイトル】 ・本塁打王 ・打点王 ・シルバースラッガー賞 ・ハンク・アーロン賞 ・エドガー・マルティネス賞 ・オールMLB ファーストチーム ・リーグMVP ・正力松太郎賞特別賞 ・AP年間最優秀男性アスリート 【AP通信の年間最優秀男性アスリート賞 直近20年 】 2024年:大谷翔平(MLB) 2023年:大谷翔平(MLB) 2022年:アーロン・ジャッジ(MLB) 2021年:大谷翔平(MLB) 2020年:レブロン・ジェームズ(NBA) 2019年:カワイ・レナード(NBA) 2018年:レブロン・ジェームズ(NBA) 2017年:ホセ・アルトゥーベ(MLB) 2016年:レブロン・ジェームズ(NBA) 2015年:ステフェン・カリー(NBA) 2014年:マディソン・バムガーナー(MLB) 2013年:レブロン・ジェームズ(NBA) 2012年:マイケル・フェルプス(競泳) 2011年:アーロン・ロジャース(NFL) 2010年:ドリュー・ブリーズ(NFL) 2009年:ジミー・ジョンソン(NASCAR) 2008年:マイケル・フェルプス(競泳) 2007年:トム・ブレイディ(NFL) 2006年:タイガー・ウッズ(プロゴルフ) 2005年:ランス・アームストロング(自転車) 2004年:ランス・アームストロング(自転車)