【新NISA・国の裏側】越智隆雄衆議院議員「制度改悪あるか」「日本株限定NISAは」「高齢者無視か」
越智さんは銀行を辞めた。まず大学院に行き、政治家として必要な政治史と外交を学んだ。驚くことに、父の後継指名を断り、公募を経て初の国政選挙に臨んでいる。 「かっこよく言えば、自由にやりたかった。政治家の家系に生まれましたが、マインドは金融の世界で鍛えてもらった、市場や世論に敏感な民間人です」 越智さんの趣味は「アイロンがけと日曜大工」。 「アイロンがけは忙しくても必ずやる日課です。気持ちが整うんですよね。日曜大工では壁と冷蔵庫の間に小さな棚を作ったり、娘の漫画本に合ったサイズの書棚を作ったり」 越智さんの話に、何度も「作る」という単語が出てきた。どんなものを作るかイメージし、手を動かして形にするプロセスが好きなのだろう。新NISAに続く「傑作」が今から待ち遠しい。 取材・文/大場宏明、中島晶子(AERA編集部) 越智隆雄(おち・たかお)/衆議院議員、自民党金融調査会幹事長。1964年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、フランスESSEC経済商科大学院大学(経営学)修了、東京大学大学院修士課程(政治学)修了。1986年、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。2014年、内閣府大臣政務官(金融、女性活躍等担当)。2016~2018年、内閣府副大臣(金融、経済再生、経済財政担当)。2020~2021年、衆議院財務金融委員長。現在は衆議院議員(東京6区・世田谷区)、衆議院財務金融委員会委員、自民党経済構造改革委員会幹事長代理、同金融調査会幹事長などを務める *「AERA Money2024春夏・新NISAアンケート」について…募集期間は2024年1月19日~2月9日。回答者数2019名。雑誌『AERA』、ウェブサイト「AERA dot.」、X(旧Twitter)を中心に告知し、謝礼なしで回答を集めた 編集/綾小路麗香、伊藤忍 ※『AERA Money 2024春夏号』から抜粋
中島晶子,大場宏明