神崎 恵さん「自分がいちばん可愛いと思っている顔とさよなら」。30代で外したストッパーとは？
神崎 恵が体現 “新しい私”は美容で叶える
2024年春、マキア読者の「今年挑戦したいこと」を受けて、これまで美容と共にたくさんのチャレンジを繰り返してきた神崎恵さんに、新しいことを始めるときの心構えを伺いました。 【写真】神崎恵流、明日の私を輝かせるためのヒント
読者の皆さんがやりたいこと、ポジティブなエネルギーに満ちていて素晴らしいですね♡ 何か新しいことを始める時に意識しているのは、ストッパーを外すこと。たしか30歳くらいの頃かな、私は2つのストッパーを外しました。1つ目は、自分がいちばん可愛いと思っている顔とさよならすること。 似合う色、メイクなど、自分が全部分かってしまっているだけに、崩すのが難しくなってしまう人も多いと思うけれど、固まっていると新しいことになかなか挑戦できないから。 もう1つは、人からの反応を気にしないこと。私も、“前のほうが良かった”“似合わない”など、“こう思われてしまうかも？”と思うとチャレンジできなかったし、外からの声がすごく怖かった。 だけど、自分のやりたいことをする、夢を叶える、好きな人を大事にする、大切なことだけに集中すると、それまでの雑音が不思議と耳に入ってこなくなったんです。大事にしていないものを抱えるキャパがなくなった（笑）。 それが私にはすごく良かったので、「手放すこと」と「夢中になること」は、新しい自分に出会うためのキーワードではないかなと思います。 ――神崎 恵
どんなことでもいい。夢中になれることを見つけて心を解き放って
今の日本は女性が自分の生き方を大事にできるようになってきたものの、まだまだ男性優位の社会だと思うことがあります。美容の世界は、女性の感性や実感を伝えることを仕事として社会に関わることができる。だから私は美容家という仕事にやりがいを感じています。様々な媒体やSNSを通しての発信も、もっともっと、終わりなくやっていきたい。常に新しいアイディアが頭に浮かんでくるので、次々にチャレンジしていくことは私の中でものすごく普通のことなんですよね。それを皆さんにシェアして、色々な方法で“美容って楽しいよね”という思いを共有したい。時代が進み発信方法が多岐にわたっているからこそ、私自身の楽しみもやりがいも広がり続けています。 私は早くから美容に向き合ってきたからか、年齢を重ねることを楽しんでいます。生き生きと日々を過ごしたいので、例えば夏、海に遊びに行く日も、スキンケアを味方にできるからこそより楽しめる。疲れたなと思う日も肌に透明感があるだけで気分がいい。いつだって自分自身を引き上げて、支えてくれる。それは、年齢を重ねることでより感じていくことだと思うし、美容の力に救われていくだろうなと思っています。美容は心身ともに美と健康に導いてくれるサプリメントみたいなものでもあると思うけれど、オタクの領域で突き詰めてもいいし、呑気に楽しんでももちろんOK。いろんな楽しみ方ができるのもおもしろいところですよね。 今後の自分がどうなっていくかは、自分でも分からないんです。その時その時を生きているから、将来こうなりたいというのは全くなくて。すごく忙しいけれど夢中になれるからこそ、心が病むことはありません。皆さんもどんなことでもいいので夢中になれることを見つけてほしいな。そうしたら他のことが気にならなくなるし、耳に入ってこなくなって、もっと自由になれるから。 MAQUIA 5月号 撮影／三瓶康友 ヘア／工藤由佳〈Un ami omotesando〉 スタイリスト／石関靖子 メイク・モデル／神崎 恵 フラワーデザイン／logi PLANTS＆FLOWERS 取材・文／通山奈津子 構成／萩原有紀（MAQUIA）
