ブライソン・デシャンボーの最新セッティング。1Wと3Wはドラコン系のクランクゴルフ、5I~LWはピン、ボールはプロV1
LIVゴルフに移籍して3年目になったブライソン・デシャンボー。PGAツアー時代からアイアンをワンレングスにするなど、クラブには人一倍こだわっていたが、現在はどんなクラブを使っているのか? LIV2戦目「ラスベガス」でのクラブセッティングをチェックした。 B・デシャンボーの最新クラブセッティングはこちら
近年、ロングドライブ(ドラコン)選手権に出場している影響か、ドライバーと2本のFWは、クランクゴルフのフォーミュラ ファイアというドラコン競技寄りのモデル。ロフト6度のドライバーは5度に立てている。「性能はもちろん、形状が宇宙船みたいで気に入っている」とは、自身のYouTubeチャンネルでの言葉。
ドラコン競技の選手で、クラブにも詳しい山崎泰宏プロにこのブランドについて聞いてみた。「ファイアシリーズは、クランクゴルフのニューモデルで、デシャンボーが使うファイアLDは、シリーズの中で最もロースピンのタイプ。日本ではあまり知られていませんが、クランクゴルフ自体は10年以上前から続くメーカーで、ロングドライブ界では老舗的な存在です」 「実は私も打ったことがあり、ファイアシリーズは球のつかまりが良いのが特徴です。デシャンボーにとってはコントロールしやすいクラブだと思います。ヘッドの前後方向がスリムで、見るからに浅重心ですね。余談ですが、ロングドライブで3度世界チャンピオンになったカイル・バークシャーが2019年に初優勝した時のドライバーもクランクゴルフでした」
2本のFWもファイアシリーズ。1本をロフト12度に立て、もう1本はネック調整機能のないヘッドで、ロフト13度。一時期、テーラーメイドのバーナーミニドライバーをFWとして愛用していたが、この大会では外していた。
アイアンはピンi230で、全番手同一レングスのデシャンボー仕様。長さはおそらく37.5インチ。i230の標準は5Iが26度でPWは45度だが、本人いわく「PWは40度。ドライビングアイアン的に使う5Iは、ロフトを含めてかなり手を入れた」(前述のYouTubeにて)と大きくカスタマイズ。