“プロ”初戦でエース達成! 50歳でプロテスト合格の佐藤一成「今年はなにかあるかな」
<日本シニアオープン 初日◇12日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71> ラフがこんなに長いんですよ【写真】 50歳でプロテストに合格し、シニア日本一決定戦がトーナメントプレーヤーとしての初戦となった佐藤一成が14番パー3(150ヤード)でプロとして初のエースを達成した。これまでを含めると通算15回目となる。 「前のホールがダブルボギーだったので、届かせようと思って8番、大きめで打ったら…入っちゃいました(笑)」 ホールインワンを決めるまで、2バーディ・1ボギー・2ダブルボギーの7オーバーだった。少しでもスコアを戻したいという気持ちがボールに伝わりカップイン。「ギャラリーの方が大きなリアクションを取ってくれたので、仮でハイタッチしておこうって。仮でやったら仮じゃなかった(笑)」。入る瞬間は見えていなかったが、うれしい結果が待ち受けていた。 プロ初戦でのエース達成に「今年はなにかあるかなと思います」と笑いながら話した。いいことが起きる前兆になるかもしれない…。 佐藤は過去に何度もプロテストを受験していたが、簡単に合格とはならなかった。そして今年はティーチングプロ会員(TCP)によるプロテスト選考会を経て、50人が合格となる最終プロテスト(8月27~30日)からの出場資格を獲得。トータル4オーバー・45位タイと見事合格を果たし、ティーチングプロとトーナメントプレーヤーの2種類のライセンス資格を獲得した。 先週は50歳以上のティーチングプロの試合があり、2次予選で「一応トップ通過」をして今大会に挑んでいる。「自信をつけながら来たんですけど、そのままでいかなくてですね」と確信をもって出場したが、ボールが隠れてしまうほど深いラフなどの難セッティングに苦しみ、初日は6オーバーの「77」で終えた。 一日を振り変えると「悪くないのに、なんでこんな…(笑)。修正をして、得意なパターで勝負ができればまだまだ可能性はあるかなと。冷静にいきたいと思います」とショットの調子が特に悪いわけではなく、ラフに入ったときの対処法などが噛み合わなかった。得意のパッティングを武器に、目標としている「4日間戦うこと」を達成するために、2日目は巻き返しを狙う。 気温34.5度の猛暑のなか、“プロ”として初の取材を終えると練習に向かった。(文・高木彩音)