最近はやりの「赤系」シャフトの本命!? 「プロジェクトX ディナリ レッド」は他社の「赤」シャフトとなにが違う?
安定感抜群のしなりで高MIOウッドに合う
昨年発売され、タイガー・ウッズ選手が使用したことで一気に人気となったグラファイトデザイン「ツアーAD VF」、男女プロだけでなくアマチュアの支持も高い藤倉コンポジット「ベンタス TRレッド」、三菱ケミカル「テンセイ Pro レッド1K」など、赤いデザインのウッド用シャフトが各社で人気を博しています。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
それぞれの素材や設計は異なりますが、基本的には大きな打出角かつ最近の高MOI(慣性モーメント)ヘッドに相性のいい先端剛性を高めたシャフトになっています。 スイング中にはしなり&しなり戻りを感じながら、当たり負けしない初速性能の高さが人気の秘密といえるでしょう。
その赤いシャフトの戦いに新たなライバルとして登場したのが、トゥルーテンパー「プロジェクトX ディナリ レッド」です。タイトリスト「GT」シリーズに採用されていて、すでに高評価。今回は試打と計測を行い、特徴やヘッドとの相性を探っていきたいと思います。
中間部の広い範囲でしなり&しなり戻りを実感
「プロジェクトX ディナリ レッド」は、40~60グラム台をラインナップする高弾道設計です。今回計測したのは硬さ6.0(S+相当)のフレックスで53グラム(カット前)の軽硬スペック。
シャフトの剛性分布(EI)を計測してみると、先中調子ながら先端剛性も確保され、中間部の広い範囲でしなり&しなり戻りが実感できるシャフトになっていました。 全体的にはグラファイトデザイン「ツアーAD VF」に近い剛性感に、藤倉コンポジット「ベンタス TRレッド」の先端剛性を足したようなバランス。重量感とバランスでいうと、三菱ケミカル「TENSEI Pro レッド1K」に近い設計になっていました。
カウンターバランス設計なので重ヘッドもOK
最近の高MOIドライバーのヘッドは200グラムを超える重量で、ウエート調整できるモデルが多くなっていいます。タイトリストの「GT」シリーズもドライバーとフェアウェイウッドのヘッド重量が調整できるモデルになっています。 「プロジェクトX ディナリ レッド」はシャフト重量が軽いうえにカウンターバランス設計が特徴。そのため通常のシャフトよりもヘッド重量が軽く感じるシャープな振り心地が得られ、200グラムオーバーのヘッド重量とのマッチングもピッタリです。