【高校ラグビー】花園2度目出場・高川学園 古豪・秋田工を最後まで苦しめる
◇全国高校ラグビー大会1回戦 高川学園29―35秋田工(2024年12月27日 花園ラグビー場) 2大会連続2度目出場の高川学園(山口)が5大会連続72回目出場で、15度の全国制覇を誇る秋田工に対して、FW、BKが一体となった展開ラグビーを発揮。最後まで秋田工を苦しめた。 前半、風下の高川学園は秋田工に3連続トライを与えたが「しっかり止めていこう」というSO林香凜主将(3年)を中心に、一歩も引かない戦いを見せた。前半15分に得意のラインアウトからのオプションプレーでCTB大嶋惺楽が飛び込み、反撃開始。前半28分、そしてロスタイムの連続トライで17―28で前半を終えた。 野村賢二監督の「去年を思い出して、開き直っていこう」のゲキに奮い立った高川学園は後半8分のCTB大嶋のトライで追い上げると、後半13分にチーム一の俊足・WTB山下仁大が左サイドを抜けて独走トライ。28―29と一時は逆転に成功した。 最後は後半17分に秋田工・WTB川瀬雄介に中央突破の再逆転トライを許し、古豪撃破はならなかったが、2度目の花園で見せた大健闘にスタンドからも拍手が起こった。NO・8佐藤肇、SH菅谷陽斗ら1年生も花園を経験できた。善戦を次のステップへの糧にするだけだ。