米財務省、四半期入札規模を1250億ドルで据え置き-ガイダンスも維持
(ブルームバーグ): 米財務省は四半期定例入札での中長期債の発行規模を前四半期から据え置いた。また、「少なくとも向こう数四半期」は中長期債の発行を増やす必要はないとのガイダンスも維持した。
30日の発表によると、来週実施する3、10、30年債の入札は発行額が計1250億ドル(約19兆1600億円)。この規模は市場でも広く予想されていた。
財務省は声明で、「借り入れニーズに関する現在の予測に基づき、財務省は少なくとも向こう四半期は通常国債ないし変動利付債の入札規模を拡大する必要はないと予想している」とし、5月以降に使用している文言を繰り返した。
時間の経過や米政府の借り入れ額の軌跡を踏まえ、債券ストラテジストの間では、入札規模を維持するとのガイダンスを財務省が修正する可能性があるとみる向きも一部にあった。ただ現行規模が2025年下期まで政府の資金調達ニーズを満たすのに十分である可能性が高いことを踏まえ、多くのディーラーは発行規模の据え置きを予想していた。
トランプ前大統領、ハリス副大統領のいずれも、大統領選の争点として赤字削減を大きく取り上げていないことを踏まえると、期間長めの国債発行規模をいずれ拡大することは不可避とみられている。
来週の四半期定例入札の内訳は以下の通り。
向こう3カ月においては、借り入れニーズの季節的変動や予期せぬ変化に対応する上で、償還期間が1年以内の財務省短期証券(TB)を活用する計画だと、財務省は説明した。
原題:US Still Sees Holding Long-Term Debt Sales Steady Well Into 2025(抜粋)
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Liz Capo McCormick