九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
相撲を観戦して話題になるのは「凄い」
そうしたなか、大村氏はSNSで自身の連日の観戦が話題になっていることに驚いていた。 「相撲は凄い。野球を球場で観戦しても誰も何も言ってくれない。それが相撲を見に行くと“観戦していたこと”を宣伝してくれるんですからね。テレビを見ている女房から“表情が怖すぎる”と言われるんですが、ずっと笑っているわけにはいかない。勝負の前には厳しい顔になり、贔屓の力士が勝てば喜ぶし、負ければ残念がる。そこが相撲観戦のいいところなんですが、勝って喜んでいるところは映らないんですよ」 満員の観客の前で熱戦も多いという。11日目には宇良と平戸海の一番が2度も取り直しになった。3度目で宇良が押し倒しで勝利した。 「勝負が決まったあとの拍手はどんでもなく大きかった。周囲のお客さんも“これで帰ってもいいな”と口々に言っていましたからね。相撲は勝った力士を応援している人が拍手をするんですが、全員がする拍手は凄いですよ」 大阪の自宅から博多に3泊4日で遠征してきたという大村氏。やはり93歳には見えない大の好角家だった。