美しさの背景に残酷な物語も…パリで絶対訪れるべき歴史的建造物5選
世界を旅する人たちにこれまでに訪れた最も美しい都市を尋ねてみれば、パリは必ず上位に入るでしょう。でこぼこ具合でさえ完璧な石畳の道、街のあちらこちらにある美しい邸宅、緑豊かな庭園は地元の人さえもうっとりとさせるほどの優雅さと魅力に満ちています。 【写真集】パリで絶対行くべき最も美しい場所 ほとんどすべての区に記念碑や大聖堂、著名な美術館がありますが、この街の真の美しさは歴史と芸術を保存することに対する熱意にあります。そこで今回はかつて聖典が置かれていた魅力的なカフェから、ほの暗い歴史をもつドラマチックな要塞まで、パリが守ってきた魅力的な12のスポットをご紹介します。美しい外観に息を飲むのはもちろん、信じられないような物語を隠しもっていることに驚くことでしょう。
アレクサンドル3世橋
ボザール様式を象徴するアレクサンドル3世橋。眼下にはセーヌ川がきらめき息を飲むような眺望が広がっています。 この橋は1892年の露仏同盟の調印を記念して建設され、1900年の万国博覧会の際に落成しました。地理的にはアンヴァリッド広場とグラン・パレおよびプチ・パレを結んでいます。橋のアーチの中央にはセーヌ川とネヴァ川それぞれのニンフをモチーフにした美しいレリーフがあり、露仏関係を強調しているのが特徴です。 最も目立つ特徴である4体の金銅像は芸術、農業、闘争、戦争を意味するギリシャの女神。この像はアーチを安定させるカウンターウェイトとしての役目も果たしています。
サント・ジュヌヴィエーヴ図書館
サント・ジュヌヴィエーヴ図書館はパンテオンの向かいにあり、蔵書数は約200万冊。パリ大学の主要な図書館として機能しています。 閲覧室はがっしりとした鉄骨、高い丸天井、細部まで華麗な装飾が特徴で、荘厳な雰囲気を醸し出しています。 1838年から1850年にかけて建設された歴史ある建物で、フランス人建築家アンリ・ラブルストの近代建築へのアプローチと彼の画期的な鋳鉄の扱い方に注目してください。彼が美しい窓とガス灯をつけたことで夜間も利用できる図書館になりました。