“巨人はロッテより弱い”の元近鉄・加藤哲郎氏、ソフトバンク村上コーチ「宮城のほうが断然いい」について語る「あれでDeNAに流れが傾いたとは思わない」
“宮城のほうが断然いい”発言で注目された村上コーチは近鉄時代の同僚で、1歳年下という身近な存在だ。 「もちろん個人的な意見としては、DeNAの東もオリックスの宮城もどっちも素晴らしいピッチャーなので、余計なことを言わんでいいとは思いますが、たまたまつぶやいただけです。マスコミも書くのが商売ですからね。嘘じゃなければ書くのはしょうがないが、これ(村上コーチの発言)でDeNAに流れが傾いたとは思っていないですね。 ボクが日本シリーズで投げた時もそうなんですが、形勢が悪い時に何かぶつけるものがあるとみんなが結束しやすい。あの時はボクが発言したことで巨人が結束した。それに近い部分があったのか、なかったのかはわからないです。ボクらの時はあからさまにそれがあったんですが、だから今回つぶやいたというわけじゃない」 ただ、村上コーチの発言の後、ソフトバンクはいいところなく黒星を重ね、日本一を逃した。まるでそうした展開を予見したポストにも見えたが、加藤氏はこう応じる。 「村上をよく知っているからつぶやいただけで、深い意味はないです。こういう結末になるということで言ったわけではないです。ボクはCSの制度に疑問を持っているためシーズンを通して勝ちを重ねてリーグ優勝したソフトバンクに勝ってほしいとは思ったが、どっちが強い、弱いは思ってない。私自身、近鉄時代の(日本シリーズの)ことは何も思っていないですからね」 短期決戦で何が転換点になるかわからない。今年の日本シリーズも、後年に語り継がれる劇的な展開であったことは間違いない。 ※週刊ポスト2024年11月22日号