「サンダル×靴下」コーデの火付け役! 誰もが知るTeva“スポーツサンダル” の意外な原点とは?《Teva40周年》
冬にも活躍する、テバのもうひとつのヒット作
さて、もうひとつテバのベストセラーとして特筆したいのが、モックシューズの「エンバー」シリーズだ。かかと部分を踏んで履くこともできる2WAYのデザインはこれまた先駆的だった。 「キャンプのときには、脱ぎ履きがしやすくてテント内外で使いやすいシューズ。しっかりと歩けるし、リラックスにも使えて好評をいただきました。販売当初は疑心暗鬼だったのですが、店頭からあっという間になくなっていったのを覚えています。その後は、テバの秋冬の代表選手となっています」 現在では、デザインやクッション性をアップデートした「リエンバー」がシリーズを継承している。
雪山用シューズやトレッキングシューズも! テバの意外なシリーズ
ところでサンダルのイメージが強いテバだが、アウトドアシューズブランドであり、実は多彩なフットウェアを開発していることをご存じだろうか。 「もちろんサンダルが原点ではありますが、アウトドアで、特に水辺での活動をサポートできるシューズを昔から作っています」 野田さんが過去に販売されたエポックメイキングなシューズをピックアップしてくれた。 「近年アウトドアのなかでも登山が人気ですが、テバではブランドの創成期からトレッキングシューズをずっと作っているんですよ。2010年代前半に販売していたウィンターブーツは、二重構造になっていてインナーブーツを履いたままテントだったり屋内で暖かく過ごせるようになっていて、寒い地域を中心に日本にもファンの方がけっこういました。 あとはカヌーやカヤックなどのアクティビティに適したウォーターシューズ。ラフティングの日本代表チーム『テイケイ』をサポートさせてもらっていて、昨年はイタリアで開催された『WRFラフティング世界選⼿権』で総合優勝して世界一になったんですよ。マウンテンバイクとかBMX向けのバイクシューズも作っていました。冒険心に基づいていろんなシューズを手がけていることを知っていただきたいですね」
40周年を記念したリバイバルアイテムが続々登場!
水辺での外遊びを中心に、アクティブなアウトドアの楽しみ方を提案しつづけてきたテバ。テバでは40周年を記念し、1980~90年代の懐かしのモデルやデザインを復刻した「リバイブ コレクション」を発売する。 1980年代の初代モデル「オリジナル サンダル」と、ユニバーサルストラップシステムを初めて採用した「オリジナル ユニバーサル」のカラーアップデート版のほか、定番の「ハリケーン XLT2」に1990年代のストラップをベースとしたアレンジを加えたモデルなどを展開。 リバイブ コレクションも含めて、テバでは再生素材を活用。主要モデルのストラップは、100%再生プラスチックを用いている。デッカーズジャパンの池田マリアさんがブランドの環境に対する姿勢について語る。 「テバというブランドそのものが自然の中から生まれたルーツがあり、私たちは自然を楽しむためのフットウェアを作っています。だから『自然を守るために』と特別に掲げていることはなく、当たり前のこととして環境に対する取り組みをしていきたいと考えています」 半世紀の歴史に向け、次なる歩みとは? 「自然のなか、さらには“地球のなか”で楽しく遊ぶという提案をしていきたいと思っています。アウトドアを遠い存在に感じる方もいると思いますが、『ちょっと冒険したいな』とか『違う景色を見てみたいな』という気持ちをひと押しできるようなシューズづくりをこれからもしていきたいと思います」 Teva
一ノ瀬 伸