ボクシング・堤聖也、井上拓真戦は「なかなか派手な試合してんなと思いました」笑顔で振りかえる WOWOW収録で自ら解説
ボクシングWBAバンタム級王者の堤聖也(28)=角海老宝石=が19日、東京都江東区のWOWOW放送センターで行われた収録にゲストとして参加。王座を獲得した10月13日の前同級王者・井上拓真(28)=大橋=との試合を自ら解説した。前へ出続けパンチを振り続ける激闘で不利の予想を覆し、判定3―0で勝利した名勝負の解説を終え「なかなか派手な試合してんなと思いました」と、笑顔を見せた。 同い年の井上拓とは高校時代に対戦して敗れていた。借りを返したい思いもあってプロになり、世界戦という最高の舞台でそれを達成した。燃え尽きるのではという声もあったが、堤は「モチベーション、心配していたんですけど全然(落ちない)ですね。結局、僕より評価されている選手がいるから。一番になりたいっすね」と、心境に変化はなかった。 対戦相手としては、最大の目標だった井上拓を倒したため「やりたい相手は誰もいない。逆に言えば強い選手なら誰でもいい」という。バンタム級で最も評価が高いWBC王者・中谷潤人(M・T)について問われると「一番ほしいベルトを持っているし、評価も高い。そこが目標というのはあります」と、意識していると明かした。 ただ、中谷とはスパーリングで苦戦した経験がある。「今やっても勝てないし、中谷君が僕に魅力を感じてくれるかどうかも大事。まずはチャンピオンとして価値を上げていく段階なのかと思います」と話した。 次戦は2月ごろで計画されている。先週からスパーリングも再開し、初防衛戦へ向けて準備を進めている。
中日スポーツ