【ライブレポート】純烈が武道館でタイムトラベル、元メンバー登場に酒井一圭の涙「リーダーしっかりしろ!」
純烈のワンマンライブ「第一興商 presents 純烈 in 日本武道館『純烈魂』」が11月25日に東京・日本武道館で開催された。 【写真】7000人のファンの前に現れた純烈 月曜の15時開演という異例の時間帯に開催された「純烈魂」は、純烈にとって初めての日本武道館公演。約7000人の中高年が客席を埋め尽くし、カラフルなペンライトを灯した。 開演時刻を迎えるとスクリーンに純烈らしい茶番が映し出され、“武道館を温泉にする”という本公演のコンセプトが説明される。ステージに大浴場を思わせるスモークが勢いよく噴き出し、純烈が登場。「サヴァイヴァルダンサー」でライブの幕が開くや否や、酒井一圭は「年寄りの皆さん、ご着席ください」と呼びかけて会場の笑いを誘う。「この中で、年金をもらってるという方!」という質問には大量の手が挙がった。 バックダンサーとともに披露された「キミとボク」を経て、「ミラクル太陽」では4人がトロッコに乗って武道館内を回遊。客席のファンは立ち上がり、満面の笑みで彼らに手を振る。「勇気のペンライト」が熱気をさらに上昇させたのち、メンバーのモノローグがスタート。後上翔太は「俺は今、人生の絶頂にいるのかもしれない!」、白川裕二郎は「母ちゃん観てる? 約束通り、日本武道館のステージに立ったよ」、岩永洋昭は「純烈に入ってもうすぐ2年。俺の人生にとって、最もかけがえのない時間でした」、酒井は「こんなにたくさんのお客さんの前で、歌が歌える人生でよかった!」と語り、場内には温かい拍手が響いた。 ここで今林久弥とスーパー・ササダンゴ・マシン(マッスル坂井)がステージに登場。ササダンゴがお得意のパワポを使って何やらプレゼンを開始する。「“紅白歌合戦出場”と“日本武道館公演”という大きな夢を叶えてしまったら、純烈は消滅してしまうんです!」と説明した彼は、2007年にタイムトラベルして“純烈を結成し直す”ことを提案。アクション俳優としての道を閉ざされた酒井が白川、友井雄亮、小田井涼平、林田達也、後上を順番に誘っていく過程が、小道具とVTRを駆使しながら再現される。純烈が6人組になったところで「涙の銀座線」がスタート。なんとステージ奥から友井と林田が姿を現し、場内が大歓声に包まれる。久々の共演に感極まって、声を詰まらせる酒井。白川から「リーダーしっかりしろ!」と愛のある喝が飛び、苦楽をともにしたメンバーたちの信頼関係がファンの涙を誘った。なお小田井は多忙のため来場が叶わず、青いジャケットを着た岩永が代役を務めた。 「今夜はドラマチック」では、友井が軽やかなダンスを披露。2018年の「NHK紅白歌合戦」初出場時に歌った「プロポーズ」は、当時と同じく5人で届けられた。林田と友井が退場すると、後上が“紅白出場”と“武道館ライブ”に続く新たな目標として、「フジロックのトリを取りたい!」「健康長寿で100まで唄を!」などのスローガンを発表。これから先もファンは退屈しないことが約束された。 「君が涙をくれる時」が歌い上げられたのち、再びステージに呼び込まれる友井と林田。酒井はかつて6人組だった頃を振り返って「本当は達也とも紅白に出たかったけど、なかなか人生はうまいこといけへんというか、噛み合ったり、噛み合わなかったり……」と笑った。続く「不条理シャングリラ」「バッチグー」では、ど派手なサウンドに乗せて4人が熱唱。「夢見た果実」ではキラキラと輝くハットを被ったセクシーなダンスが繰り広げられた。 脈略なく姿を現したダチョウ倶楽部は、純烈を交えて惜しみなくお家芸を披露。肥後克広と岩永のキスを経て、全員で猿岩石「白い雲のように」を情感たっぷりに歌唱する。さらに「白い雲のように」と同じく作詞を藤井フミヤ、作曲を藤井尚之が手がけた新曲「奇跡の恋の物語」がリリースされることが明らかになり、同曲が初披露されてライブ本編は幕を閉じる。 アンコール1曲目は酒井が作詞、北島三郎が作曲を手がけた「純烈魂」。酒井は黄金の和装姿で、豪奢な扇子を片手に圧巻のパフォーマンスを繰り広げる。ステージに大量の紙吹雪が舞い落ちる中、林田と友井がそれぞれジュエリーデザイナー、焼肉屋店長という現職の服装で三たび登場。「言葉足らずのメロディ」が6人で届けられ、ライブは華やかなフィナーレを迎えた。 ■ セットリスト □ 第一興商 presents 純烈 in 日本武道館「純烈魂」2024年11月25日 日本武道館 01. サヴァイヴァルダンサー 02. キミとボク 03. ミラクル太陽 04. たった2秒の恋 05. 勇気のペンライト 06. 純烈一途 07. ひとりじゃないから 08. デジャビュー 09. 涙の銀座線 10. 星降る街角 11. 今夜はドラマチック 12. 幸福あそび 13. プロポーズ 14. 君が涙をくれる時 15. 純烈のハッピーバースデー 16. 桜よ散るな 17. 汐風ららばい 18. だってめぐり逢えたんだ 19. 不条理シャングリラ 20. バッチグー 21. 夢みた果実 22. 白い雲のように(オリジナル:猿岩石) 23. 奇跡の恋の物語 <アンコール> 24. 純烈魂 25. 言葉足らずのメロディ