後ろのワイパーから「謎のビニール袋」がブラブラ…何のため? 実は“おそろしい危険ブツ”の可能性も!? 迷惑与える運転行為 どう対策すべきなのか
実際どうなのか
周りを走るクルマの中には、たまに、リアワイパーなどに「謎のビニール袋」をぶら下げて走っている場合があります。 あの謎のビニール袋の正体は何なのでしょうか。また、なぜあの場所にぶら下げているのでしょうか。 【画像】ぎゃああ!これが気になる「謎のビニール袋」の中身です!(19枚)
こうした「ビニール袋のぶら下げ」をよく行うという、神奈川県在住の60代男性に尋ねたところ「ペットの犬のフンを入れたもの。室内に入れられないので、あの場所に掛けて持ち帰っています」とのこと。 この男性は、通院先の病院へクルマで通い、帰宅のついでに、近くの公園で愛犬を散歩させるそうです。そのときに発生したフンはいつものようにビニール袋へ回収するのですが、近所を散歩する時とは事情が異なります。 「ビニール袋を何枚も重ねても、やっぱり匂いが漏れてきます。そのため、室内に入れて運ぶと大変なことになります。ちょうどリアワイパーに吊るせるのを発見して、以降はそれで持ち帰っています」(男性) 車種によってはリアワイパーが無い場合があるので、ドライバーによっては「リアゲートの取っ手に引っかかっているだけ」の状況もあります。 さて、それを聞いて大変なのが、後続車です。走行中に外れたり、風で舞い上がって中身が飛んでくれば、愛車に“甚大な被害”をもたらしかねません。 ドライバー本人としても、せっかくの愛車からみっともないビニール袋がブラブラ下がっているのも、あまりいい感じではありません。 そこで近年、ペットショップやカー用品店などで、対策グッズが販売されています。 それは「犬のフン専用の収納ケース」で、メガネケースのようなコンパクトな形状で、磁石でクルマにくっつけられる仕組みです。密封性が高く、匂い漏れを防ぎ、さらに周囲にうっかりぶちまける心配もありません。 ちなみに「ビニール袋をぶら下げる」という行為そのものは、思わぬ交通違反になる可能性もあります。 道路交通法第55条では「乗車もしくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない」という条文があります。ビニール袋が「積載物」と捉えられるかどうかは判断の分かれるところではありますが、「周囲に危害を与えかねない状態」を警察に咎められるかもしれないので、なるべく避けたほうがいいものです。
くるまのニュース編集部