現役の闇バイトリクルーター激白「逃げ場ない」「自首は裏切り」 恐怖支配の実態とは
首都圏を中心に強盗事件が相次いでいますが、実行役の多くがSNSで勧誘をされています。番組では、闇バイトの実行役をSNSで募っているリクルーターから犯罪組織の実態について聞きました。 【画像】かけ子から“出世”リクルーター 前職は「コロナがなければ…」
■仕事内容は「息子や娘からの依頼」
5日、犯罪ジャーナリスト・石原行雄氏とともに、SNSを通じて“闇バイト”のリクルーターに接触しました。 石原氏 「もしもし」 “闇バイト”リクルーター 「もしもし、今お電話よろしいですか?」 石原氏 「はい、ありがとうございます」 リクルーター 「分からないところは何がありますか?疑問なところは?」 石原氏 「これニュースでよくやっている受け(子)出し(子)ってお仕事ですよね?」 リクルーター 「そうですね」 石原氏が、Xの「即日即金」と書かれた書き込みにメッセージを送ると、秘匿性の高いメッセージアプリ「テレグラム」へ誘導され、やりとりを始めます。 電話が掛かってくるまで、わずか1時間半のことでした。 石原氏 「やっぱりニュース見ると、逮捕されている人がいるみたいなのがあるので心配」 リクルーター 「これ結局、正直に言いまして、身内の方が依頼してくるんですよね。例えばそこの息子さんだとか娘さんとかが『ちょっと親が遺産をくれないんで、回収する方法ないですか』って言って。じゃあこういう方法でやりましょうかって」 仕事内容の一例として挙げたのが、「親の遺産を受け取りたいという息子や娘からの依頼」で「親の所へ遺産相続でお金を取りに行く」というものでした。 石原氏 「必要な道具やモノは?」 リクルーター 「それを次の担当者の方が。これも仕事の流れなんで。自分たちすみません、申し訳ないですけど。人を探す仕事をして『人を探してきましたよ。次どうぞ』で」 石原氏 「●●さんはニュースでよくやっている、リクルーターって感じのお仕事?」 リクルーター 「そうです」
■リクルーターの前職は? 「コロナがなければ」
話を続けると男性は気を許したのか、時折笑いを交えながら質問に答えます。そして、こちらが身分を明かすと、意外な反応を示したのです。 石原氏 「実は私テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーという番組の取材でご連絡させていただいて、いろいろお話をお伺いしていてですね」 リクルーター 「ははは。そうでしたか、話し方が…」 石原氏 「このまま、もう少しだけお話聞かせていただいてよろしいですか?」 リクルーター 「はい、結局グレーな仕事ではあります」 石原氏 「●●さんは何年ぐらいリクルーターをされてるんですか?」 リクルーター 「この仕事に携わってはそれなり3年ぐらいしてますけど、(最初は)かけ子からですね。リクルーター自体はまだ半年ぐらいですね」 男性が“闇バイト”の世界に足を踏み入れたきっかけは…。 リクルーター 「コロナがなければ、まだ仕事はあったと思います」 石原氏 「コロナ前のお仕事はどういう感じ?」 リクルーター 「派遣業です。それなりに仕事はありましたね」 石原氏 「●●さん、年齢おいくつくらいな感じですか?」 リクルーター 「40代なんですけど」 コロナで仕事を失い「かけ子」を始めたという男性…。半年ほど前からリクルーターに“昇格”したといいます。 石原氏 「収入と言いますか、月収とか年収はいくらぐらい?」 リクルーター 「いい時もありましたけど、今は悪いですね。普通のサラリーマンで稼ぐ程度ぐらいに、少しもらっているような感じですかね。30~40(万円)ぐらいですね」 石原氏 「月にですか?」 リクルーター 「そうですね」 男性によると、リクルーターは自身が勧誘した人が闇バイトの“仕事”に成功すると報酬が支払われるといいます。