現役の闇バイトリクルーター激白「逃げ場ない」「自首は裏切り」 恐怖支配の実態とは
■深入りせず…「どんどん逃げ場がなくなる」
リクルーター 「(闇バイトに応募してくるのは)いろいろですね。60代の方もいますし高校生ぐらいの方もいますし」 なかには女性からの応募もあるといいます。 リクルーター 「(現場の配置などは)リーダーとかが決めるところなので、よっぽど信頼を得られれば『受け(子)』『出し(子)』。結局それは上の方が決めることで」 石原氏 「●●さんのグループは、上の人たちっていうのはどういう感じの人たちなのでしょうか?」 リクルーター 「もう『テレグラム(アプリ)』でしかつながってないので、分からないですね」 石原氏 「(上層部と)通話とかは?」 リクルーター 「ありますよ、通話だったりとか」 これまで3年にわたり闇バイトの世界にいるものの、いまだ首謀者や指示役は誰か分からないといいます。男性はあえて「深入り」しないようにしてきたといいます。 リクルーター 「これ(自分たち)も犯罪集団でしょうけど、犯罪集団からヤクザだったり、そんなところに引っ張られていくと、どんどん逃げ場がなくなっていきますので… 」 石原氏 「●●さんのグループのリクルーターとか『かけ子』は国内でされているって感じなんですね?」 リクルーター 「国内でしていますね。『もう家でもいいよ』って言われて、すぐ家でするようにしましたね。なるべく関わらないように…」 これまで闇バイトでメンバーを募り金をだまし取る特殊詐欺グループの多くは、東南アジアなど海外に拠点を置いていました。 2日に一連の強盗事件で初めて逮捕されたリクルート役とみられる男は、愛知県に住んでいました。名倉優也容疑者(31)は「物品の運びの仕事」などとSNSで実行役を募集していたということです。
■“恐怖で支配”その実態とは?
番組の取材に応じた現役のリクルーターの男性も、「逮捕」が頭をよぎるといいます。 リクルーター 「結局これが犯罪か犯罪でないかと言ったら、犯罪に加担したことになるのは事実ですよね 」 石原氏 「やっぱりこのまま続けると、どうしても逮捕っていう可能性は出てくるとは思うんですよね。●●さんにはもうぜひ自首をしていただいて、今、自首をすれば、おそらくやっぱり量刑も低くて済むケースも多いと思うんですね」 自首を勧めた石原氏に、リクルーターの男性が明かしたのは“恐怖で支配されたグループの実態”でした。 リクルーター 「自首すれば、それだけ自分の知ってることは言わないと、罪もたぶん軽くならないと思いますし。捕まれば話は別ですけど、自分からってなると結構厳しいんじゃないですかね。だって、自首は裏切りですよ。結局上の人間、悪い人間がどこのだれか分からないのに、こちらの情報は出してる。向こうの情報は分からない」 今回の一連の強盗事件で、実行役として逮捕された人物のなかにも「指示役」から脅されていたと供述する容疑者もいます。 先月、東京・三鷹市で起きた強盗未遂事件に関与したとして逮捕された佐圓昌紀容疑者(23)は、テレグラムで特殊詐欺に加担するよう持ち掛けられたとし、受信を拒否をすると、別のアカウントから「全部分かっている、逃げられないぞ」と脅しのメッセージが届いたといいます。 2日に東京・葛飾区で発生した強盗事件の実行役として逮捕された本橋日尚太容疑者(23)は、指示役に「空き巣は嫌だ」と伝えても「ここで引き下がるんじゃない」と脅されたといいます。 石原氏 「制裁も怖いっていう意識もあったりっていうことなんですね?」 リクルーター 「自分にある分には仕方ないと思いますけれど、身内の方にいくのはやっぱり、そこは怖いんじゃないですか。若い子とかもいっぱいいますけど、自首することは選ばないと思います。やっぱり怖いですよ。どこにいても裏切るっていうことは。今現在は心が揺らいでいる部分はありますけど、多分それでも自首はできないのかなと。でも(自首)できるように頑張ってみたいと思います」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年11月7日放送分より)
テレビ朝日