「錦鯉・渡辺が電車の中で」アキラ100%の芸名誕生秘話と封印した「お盆芸」を5年ぶりに解禁しブレイクした人生の分岐点
「あのオーディションに呼ばれなければ」「2年連続で同じスタッフに会わなければ」。運が運を呼ぶめぐり合わせで大ブレイクしたアキラ100%さん。そのインパクトある芸名ですらも、偶然の産物だったそう。人生の岐路はどこにあるのかわかりません。(全4回中の2回) 【写真】「こんな芸風だったの?」アキラ100%になる前の知られざる素顔 など(全15枚)
■転機で披露した「お盆芸」は5年ぶりだった ── アキラ100%さんがブレイクしたきっかけは、代名詞とも言える「お盆芸」でした。 アキラ100%さん:あのネタでブレイクするとは、自分でもまったく想定していなかったです。もともとはコンビでコントをやっていた時代に、単独ライブで披露していたネタの一部だったんですよ。変わった喫茶店が次々と出てくるショートコントがありまして、最後に「ナチュラル」というお店が出てくるんです。「オーガニックにこだわっているのかな」と思って入ってみたら、僕が裸でお盆で前を隠して出てきて、相方が「そのナチュラルかい!」とつっこんで終わるというネタでした。
そうしたら裸のシーンが異常にウケまして。それならと「喫茶ナチュラル」だけで3分くらいのネタを作って次のライブで披露したら、これもまあまあウケて。そりゃそうですよね、急に裸で出てくるんだから。ただ、「このネタはテレビに出せるわけない」と勝手に思っていたので、ネタ見せやオーディションには持っていったことはなかったんですよ。単独ライブ限定のネタだと思っていました。 ── たしかに、初めてテレビで拝見したときはびっくりしました。テレビで披露されることになったきっかけは。
アキラ100%さん:全然売れなかったので、コンビを解消して、ピンで活動をし始めてからです。大学の同級生と組んだコンビ「タンバリン」ですが、当時の相方は普通の仕事に戻りました。 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』という番組に、毎年新年会で新人芸人がネタを見せる「山-1グランプリ」という企画があるのですが、そのオーディションの話をいただいたのが披露するきっかけです。 「山-1グランプリ」は、新人が変わったことをやる場というか、コントとか漫才より、インパクトのあるネタにフィーチャーしてくれる企画です。「裸で出ていくのが、新年会の宴会芸っぽいな」と思って、久しぶりにお盆芸をやりました。披露したのは5年ぶりくらいだったかな。「山-1グランプリ」のオーディションでなければ、あの芸は持っていかなかったと思います。