NTTデジタルが「OpenWallet Foundation」に加盟、民間企業で日本初
NTTデジタルが「OpenWallet Foundation」に加盟
NTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)が、「OpenWallet Foundation(OWF)」へ加盟することを5月29日発表した。 「OWF」は、安全で相互運用可能な多目的ウォレットを開発するためのオープンソース推進プロジェクト。あらゆるデバイス、オペレーティングシステム、アプリケーション、サービスや通貨に対応し、誰でも使用できる安全なウォレット開発を支援するために設立されたとのこと。LINUX FOUNDATION EUROPEが主催しており、2023年2月23日に設立。加盟企業にはアクセンチュアやグーグル、VISA、アメリカンエクスプレス、マイクロソフト、ヘデラハッシュグラフなどが名を連ねる。 同プロジェクトへの加盟によりNTTデジタルは、OWFへの加盟を通じてオープンソース化を推進していくとともに、自社が開発するウォレットのインターオペラビリティを強化し、グローバルでの事業展開を推進するとのこと。 またこれによりNTTデジタルは、グローバル市場においても、より安全で安心なサービスを顧客に提供できるよう目指すとのことだ。 NTTデジタルでは今年3月より、デジタルウォレット「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」を提供開始している。同ウォレットは、暗号資産やNFTの送信・受信・管理ができるweb3サービスの入り口となるデジタルウォレットとのこと。対応チェーンはAstar(アスター)、Avalanche(アバランチ)、Ethereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)だ。 また今月5月10日には、NTTドコモがweb3などの最先端技術を海外展開するための新会社「NTTドコモ・グローバル」を7月に設立することを発表している。また同新会社の事業開始に向け、NTT DigitalおよびOREX SAI、海外現地法人3社の株式移管準備が進められることが、あわせて伝えられている。 22日には、ブロックチェーンを活用した円滑な企業連携手法の検討・実施をめざすプロジェクト「web3 Jam(ウェブスリージャム)」の立ち上げがNTTデジタルから発表されている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)