グリコポーズをするなど和気あいあいな3人。左から秋山純監督、平泉成、佐野晶哉（8日・大阪市内）

キャリア６０年にして初主演を果たした俳優・平泉成が６月８日、「ＴＯＨＯシネマズ梅田」（大阪市北区）でおこなわれた映画『明日を綴る写真館』の大阪舞台挨拶に登場。相手役を務めたＡぇ！ ｇｒｏｕｐの佐野晶哉、秋山純監督とともにトークを繰り広げた。 【写真】平泉成の話を聞く佐野晶哉 「あ、あそこに『成さん８０歳おめでとう』と書いてくれてる人がいる。ありがとうございます。とうとう８０歳になってしまいました。なりたくなかったんですがねえ（笑）」と、会場を見渡しながら挨拶した平泉。２日に８０歳の誕生日を迎え、佐野からプレゼントされたグリーンのネクタイとポケットチーフを着用して登場し、メンバーカラーを「メンバーズカラー」と間違えたことを佐野からツッコまれるなど和気あいあいとした雰囲気で舞台挨拶がスタートした。 ６０年のキャリアを誇る平泉成が満を持して初主演を飾った本作で、平泉は寂れた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島を、そして佐野はそんな主人公に弟子入りする気鋭カメラマン・太一を演じた。平泉とは撮影をともにするなかで仲良くなったといい、佐野は「もう友だちですよね、僕たち。おじいちゃんと孫みたいな距離感で接してくださってます」とコメント。 その後、平泉のすごいところを聞かれ、「成さんのお芝居とかストイックさを大尊敬してるのは前提として、楽屋や撮影の休憩中の立ち振る舞いとか、５８歳下の僕ともずっと喋ってくれたり。成さんがいたら現場が本当に明るくなって、こういう方が座長として引っ張ってくれて背中を見せてくれるからこそ、こんなあったかい映画が撮れたんだなって」と感謝していた。 平泉は「オヤジとおふくろに俳優になると言ってから６０年。初めて１番最初に名前が書いてある台本をいただきました。そして今日、みなさんの前に立たせてもらえる日が来るなんて夢にも思いませんでした。うれしいです」と、改めて喜びをかみしめていた。