“困り顔”から卒業宣言!菅原千瑛「悲しくない顔にも注目して」8勝・10ラスも進化誓う「今期は9勝以上」/麻雀・Mリーグ
トレードマークの“困り顔”から卒業宣言だ。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」のBEAST X(ビーストテン=旧BEAST Japanext)・菅原千瑛(連盟)はワクワクしながら臨んだ初年度、8勝をあげるなど結果を残しつつ、ラスも10度経験した。「どこかフワフワしていたようなところがあった」と振り返るも、今期は1年通して戦った経験をプラスの力に変える。「気持ちに余裕が出た」と語るキュートな野獣が、貪欲にチームを勝利に導く。 【映像】放送席でガタガタ 菅原千瑛の役満チャンスに実況が慌てた一部始終 ―デビューから早1年経った。 菅原千瑛(以下、菅原) あっという間の一年でした。慣れることに結構必死で、目新しいこと、初めてのことがたくさんあって、自分が「この舞台で戦うんだ」という気持ちはありましたが、戦っている実感は結構遅れてから来ました。最初の方はあまり緊張しないと思っていましたが、どこかフワフワしていたようなところがあったりとか、自分らしく打ててなかった。ミスもしましたし、それに大きな反響を受けたりとかもして、“Mリーグってこういう場なんだな”というのを痛感したところもありました。 麻雀はチームの中でも、1年生としても、のびのびは打てました。こんなにトップ・ラス麻雀ではないはずと思いながらも(笑)。トップが取れたことは素直にうれしかったですし、ラスがその分多かったのは本当に「こんなはずじゃないんだけどな」と。そういう反省は今期に活かしたいです。 去年のこの時期は「Mリーグスタジオがどんな場所で、どんな空気感なんだろう?」とワクワクしていたのですが、この一年でいろいろなことを知りました。多少(選手入れ替えの)レギュレーションのプレッシャーもありますが、1年目のワクワク感みたいなものを忘れずに、もうちょっと楽しめたら、心に余裕が持てたらいいなと思っております。 ―デビュー前の想像と違った部分はあったか。 菅原 プロ13年目ですが、卓の周りが暗くて、中心だけにライトが当たっている環境で打つことはこれまでありませんでした。河の見え方だったり手牌の見え方だったり、光の反射によって結構眩しくて、頭にスッと入ってこなかったり。10半荘以上打った後くらいから入り込めた気がします。それと椅子がちょっと高くて。いつも一番下に下げるのですが、Mリーグの卓は調整が難しくて、そこはまだ慣れないです。だから普段打つ時に同じ高さにしてみたりしています。 試合中の顔(悲しそうな顔)については、表情に感情が出るのが良いという方も良くないという方もいます。考える時に眉間に力が入るとあの顔になるのですが、2024年に入ってから、ちょっと意識しているので、悲しくない顔にも注目していただけたらと思います。 ―シーズン後半はそこまで感情が表情に出なくなった。 菅原 “顔の力を抜くんだ”ということを意識したら、力が入らないようにできるようになりました。今期は「ちょっと悲しい顔を見たかったのに残念」って言われちゃうかもしれません(笑)。それは努力の成果とご理解いただければ。 (終盤は)気持ちに余裕が出たかなとは思いますが、昨シーズンは全体的に余裕がないまま23試合を終えてしまいました。今期、完全に余裕がある状態で臨めるかわかりませんが、昨年の経験を必ず乗せた状態で臨みたいと思っています。 ―キャリアが様々なチームメイト。チームワークや日々の過ごし方についてはどうだったか。 仲は良いと思います。家族という感じではないですが、週に1回の番組もあって、Mリーグも週2回、他のお仕事もあり週に4回くらい一緒。学生時代の学校の友達ぐらい会っていて、麻雀の話が多いですが、くだらない話もしたりして、みんな温かい。個性がそれぞれに爆発していますが、それにもお互い慣れてきました。(チーム全体の)写真を撮る時も、去年より空気感が良くなりました。 ―同性の中田花奈選手にとっては、菅原選手の存在は大きかったように感じる。 菅原 そうだとうれしいです。(チームメイトが自分ではなく)別の人であれば、また違う空気になっていたでしょうし。そんな中で、彼女にとっても大切な1年間だったと思うので、“私で良かった”と思ってもらえていたら本当にうれしいです。 昨年のインタビューで「チームをハンバーグに例えるなら、ひき肉と玉ねぎと卵を合わせて丸くできる、パン粉のような存在になりたい」というお話をさせていただきましたが、どうだったかな?パン粉としての役割は75点くらいだったと思います(笑)。 ―今期への準備は。 菅原 麻雀を見る量を増やしました。イメージトレーニングじゃないですけど、“自分の時はどうするか”を具体的に考える。レギュレーションにかかることが起こるかもしれませんが、そればかり気にしても仕方ない。1試合1試合しっかり戦って、チームメイトとまだまだ戦えるように、マイナス方面を見るのではなくて明るい方を見て戦うぞ、という気持ちで頑張っています。 ―個人の目標は。 菅原 昨年は10ラスだったので、ラスを減らして、トップを増やそうということで9勝以上。とにかくプラスを積み重ねていけるように。 ―登板日以外もスタジオには来ていたが、睡眠時間など、シーズン中の調整については。 菅原 結構苦労しました。前まで夜型でしたが、体調を崩して、朝方に戻してということもありました。Mリーグは19時から試合開始、2戦目だったら21時くらい。連盟の主催の集合時間とMリーグはだいぶ違う。頑張って朝4時まで起きるなどして、お昼まで8時間寝るように調整はしていましたね。それ以外の対局、土日など、テレビの収録の時とかは、朝8時半起きなどもあるので。波がある感じでしたけど、それでも大きく体を壊すこともなくやれた。これまで以上に健康に気を遣っていきたいです。 ―シーズン中に髪を赤く染めた、今回は青色で宣材写真を撮影した。 菅原 チームカラーのドーンブルーに合わせました。1年間使う写真の撮影なので、チームカラーで気合も込めて、この色にしました。髪に何か巻いたりとか(ワンポイントで)止めるだけとか、ヘアメイクさんによっても様々なビーストヘアにしていただいているので、すごく楽しませていただいております。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部