山崎伊織が見せた極上の対応力…中13日も地方球場もV二塁打も「野球少年のように楽しんでいる」宮本和知氏絶賛
◆JERA セ・リーグ DeNA2―3巨人(25日・ハードオフ新潟) 伊織の対応力が凝縮されたような一戦だった。中13日、地方球場、打席…全てを野球少年のように楽しんでいる感じだもの。 【動画】山崎伊織、打撃練習で快音連発! 前回から2週間も空けば力みが出るんだけど、伊織には全くない。疲れが抜けて、力感なく、スイスイと自由自在だった。5回は牧や宮崎にシュートを見せず、直球、カットボール、フォークの組み合わせで失点。思い通りにいきすぎて慎重さを欠いたかな。右の好打者には1球は内角シュートを見せないと。カード初戦に投げる投手は「巨人は内角に来る」と相手に思わせることも大事な役目なんだ。 今回も地方球場に難なく対応していた。低いマウンドでも変化球が多い投手は対応しやすい。速球派は角度をつけられた方がいいけど、伊織は球種が多彩だし、性格的にも“何でもいいよ”というタイプだからね。 対応力は打席でも際立っていた。7回の決勝二塁打は、空振りしたフォークを次はファウルにして、最後は二塁打だよ? 二塁走者としても、直後の遊ゴロで即座に戻った。普通の投手なら飛び出しちゃうよ。 伊織のセンスに尽きる試合。野球センスどころか、どんなスポーツでも一流になっただろうと思わせるアスリートだね。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)
報知新聞社