コクピットや前脚など機首まわりを製作。パーツは驚きの高精度!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】
タミヤ「1/48 F-35B」の製作、第2回。まずはコクピットから機首まわりを製作していきます。箱を開けるとぎっしりと詰まったパーツの多さに圧倒されますが、インスト(組立説明書)の指示の沿って進めていくことで、パチパチとパーツを組み上げていくことができます。今回は6回での完成を目指しています。プラモデル製作で焦りは禁物ですが、慌てず焦らず飛ばしていきましょう! 【製作工程を画像で見る】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中。
■おっとその前に…
前回紹介したように本キットは「駐機状態」「短期離陸状態」そして「垂直着陸状態」の3つの状態を再現できるようになっています。それぞれ使用するパーツも違いがあるので、まずどの状態で製作するかを決めておきます。 今回の作例は、エンジンノズルが下方を向き、リフトファンドアや補助エアインテークドア等が開状態となり、脚柱が伸びた動きのある「垂直着陸状態」で製作することにしました。
■精度が高いパーツの注意点
キットはパーツの精度が驚くほど高く、小さなパーツでもピタリときまります。ただ精度が高いゆえに、ランナーからパーツを切り出した際に僅かでもゲートの出っ張りが残っていたりすると、上手く収まらなかったり、隙間が生じてしまうので気を使う必要があります。 なので、パーツの切り出しには刃の精度が高いプラモデル用薄刃ニッパーを使い、切り出したパーツの切断面は正確に研磨できるヤスリを使いたいところです。 ※1:通常ランナーからパーツを切り出した際には、ゲート(ランナーと繋がっている部分)をカットした跡が残ってしまう。パーツを組み立てた後に目立たない場所(ほとんどの場合、接着面)にゲートを持ってくることでパーツ表面に切断面が出ないようなっているものをアンダーゲートという