夫が相談なしに転職!年収1000万が三分の一以下に…生活を立て直すにはどこから見直すべき?
固定費の住宅ローンは繰上げ返済を検討
生活費を見直すには、まず支出を固定費と流動費に分けて整理しましょう。なぜなら固定費は1度決めたら長く固定され、流動費は工夫によって節約できるからです。 はじめに固定費である住宅ローンと教育費を見てみましょう。 まず現在の住宅ローン残高は3700万円です。退職金を含めた貯蓄は1700万円ありますから、繰り上げ返済を検討しましょう。 繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。「期間短縮型」のほうが利息の総支払金額の軽減効果が高く、「返済額軽減型」は毎月の返済額が減ります。毎月の貯蓄を増やしたいのなら「返済額軽減型」も選択肢の一つですが、現在のままだと完済は75歳ですから、住宅ローン控除を考慮しつつ、期間短縮型を選択するといいでしょう。 見直す際には、ボーナスがなくなったのですから、「ボーナス払いなし」に変更するといいですね。金融機関の変更手数料も聞いておきましょう。
進路は子どもとよく話し合って
次に、教育費を見てみましょう。 【図3】「公立の小学校から高校までの教育費の内訳」を見ると、黄色で記した学校外活動費が、学校教育費と学校給食費よりも多いことがわかります。学校外活動費とは塾代や習い事の費用などです。 塾代や習い事の費用は固定費です。習い事を決める前には塾代などの費用をしっかり検討しましょう。 お子さんの進路を私立から公立に進路変更したそうですが、首都圏に住んでいると小学高学年に塾に行き始める友達が増えます。すると同じ塾に行きたくなり中学受験を意識する子どもが多く見られます。そんなケースも視野に入れて、ご夫婦の収入のことや子どもの進路について、子どもの考えを聞きながら一緒にしっかり話し合ってはいかがでしょうか。子どもの自主性や積極性が育ちます。
変動費を書き出して無駄を発見
変動費は小遣い5万円、その他7万円と合計12万円です。夫の年収が三分の一以下に減ったのですから、今までの生活と同じではジリ貧になります。 お小遣いやその他の変動費は意識して工夫しなければ節約できません。1か月のお小遣い5万円、その他7万円の合計12万円を何に使っているのか紙などに書き出して精査してみましょう。書き出してみると無駄な出費が目に見えてきます。まずは無駄な出費を削減して、節約の生活習慣を身につけてはいかがでしょう。