「SHOGUN 将軍」アンナ・サワイ、エミー賞快挙でオファー殺到 作品選びは「より慎重に」【単独インタビュー】
ディズニープラスで配信中のドラマ「SHOGUN 将軍」で戸田鞠子役を務め、アジア人初となるエミー賞主演女優賞(ドラマシリーズ部門)に輝いた俳優アンナ・サワイ。快挙づくしの授賞式から1週間が経ち、「もとの生活に戻りました」とにこやかに話すアンナが、シネマトゥデイのリモートインタビューに応じ、歴史的瞬間を振り返りながら今後のキャリアについて語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥) 【画像】アンナ・サワイ、大号泣!主演女優賞受賞の瞬間
主演女優賞受賞の瞬間「やっと息ができる」
真田広之が主演&プロデュースした「SHOGUN 将軍」は、天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、歴史上の人物にインスパイアされた戦国武将たちによる壮大な“謀り事”の裏側を、ディズニーが持つ製作会社の一つ「FX」が壮大なスケールで描き出した戦国スペクタクルドラマ。第76回エミー賞では、ドラマシリーズ部門の作品賞をはじめ、主演男優賞、主演女優賞など主要部門を席巻し、エミー賞史上最多の18部門を制覇する歴史的快挙を達成した。 日本時間16日に行われた授賞式から1週間。アンナは「すごく嬉しいと同時に、歴史に残ることが起きたと言われると未だに信じられないです。初めてアジア人女性が(主演女優賞を)受賞したことで『やっと時代が来たんだ』という思いもあります」と現在の心境を明かす。
授賞式当日は「感情が繊細になって、1日中泣いていました」というアンナ。直前のレッドカーペットでも、大御所俳優からの言葉に感極まる姿が見られ、主演女優賞で名前が読み上げられる瞬間も大粒の涙を流していた。それでも、呼ばれた瞬間は「やっと息ができる」という感覚だったそうで、20年前にオーディションを受けたミュージカル「アニー」(2004)の合格発表が頭をよぎったという。
鞠子から受け取ったものは、本当に大きかった
「SHOGUN 将軍」での快挙に至るまで、アンナを誰よりも近くで支えたのは、授賞式で彼女の隣に座っていた母親だった。「1番大事な人です。母はストイックで、芯が強い。私もその姿を見て成長してきました。オーディションの時は、私よりも一生懸命に英語のセリフを読んでくれて、私のオーディションテープのために、文句を言わずに付き合ってくれました」 「私が自信をなくすようなことは、今まで一度も言われたことがないです。私や姉のことを最優先にずっと支えてきてくれてたので、感謝してもしきれません。授賞式のステージ上では、母にその想いを伝えたいと思っていました」