「SHOGUN 将軍」アンナ・サワイ、エミー賞快挙でオファー殺到 作品選びは「より慎重に」【単独インタビュー】
“謀反人の娘”という過酷な運命を背負った鞠子と向き合うことは、決して簡単なことではなかったというアンナ。「撮影期間は本当に辛かったです。彼女の繊細さ、彼女が周りにどう見られているのか、その全てを背負っていたので、私生活まで少し影響されたこともありました。さらに、パンデミック下での撮影だったので、外出もせず、キャストともあまり会う機会がなかったので、ひとりぼっちになった感覚もありました」
しかし、そういった苦労があったからこそ、アンナは鞠子を演じ切ることができたという。「鞠子から受け取ったものは、本当に大きかったです。もともと強く生きているタイプなのですが、鞠子のブレない気持ちが自分の中に染み込んだ気がします」
米テレビ業界最高の栄誉とされるエミー賞を、日本人キャスト&スタッフの魂がこもった「SHOGUN 将軍」で受賞したことに「すごく意味がある」と語るアンナ。「日本人の辛さを描いたすごく小さな役から始まり、メインキャストでもあまり日本文化に触れられていない作品にも出演して、『SHOGUN 将軍』に辿り着きました。そして、『SHOGUN 将軍』ではさらにレベルアップした場所に到達できたので、自分は本当に恵まれていると改めて実感しています」
歴史的快挙のその先へ…アンナ・サワイの新たな挑戦
エミー賞受賞は、アンナにとって新たなスタート地点となった。早くも別作品の撮影に入っているアンナには、すでに出演オファーが殺到しているといい、「一緒に働きたいと言ってくださる方が本当にたくさんいて、(授賞式後は)ミーティングが増えました」と現状を明かす。 ハリウッドスターの仲間入りを果たしたアンナだが、作品選びは「より一層気をつけたい」とさらに慎重な姿勢を見せる。「時代劇はもちろん、より現代的なキャラクターも演じてみたいです。作品やキャラクター次第で、世界が日本人をどのように見るかが変わってくると思うので、自分で吟味して、日本人が見ても違和感がなく、誇らしいと思っていただけるような役に挑戦したいです」