ロケットラボ、開発中の中型ロケット「ニュートロン」で複数の契約獲得–2026年に打ち上げへ
ニュージーランドに本社を構えるRocket Lab(ロケット・ラボ)の米法人Rocket Lab USAは米国時間11月12日、開発中の中型ロケット「Neutron」(ニュートロン)で、機密性の高い商業衛星群(コンステレーション)を運用する企業との複数の打ち上げ契約を締結したと発表した。企業名は明かしていない。 Neutronは再使用が可能な中型ロケットで、13トンの貨物(ペイロード)を地球低軌道(LEO)に打ち上げることができる。同ロケットはコンステレーションや国家安全保障ミッション、科学用や探査用のペイロードなどの打ち上げを想定しており、初打ち上げは2025年が予定されている。 今回の契約では、Rocket Lab USAは2026年半ばからNeutronで、2つの専用ミッションを打ち上げる予定だ。ミッションは米バージニア州ワロップス島の同社の第3発射施設から実施される。 Rocket Labの創設者兼最高経営責任者(CEO)を務めるPeter Beck氏は「コンステレーションを運用する企業や政府衛星の運用者は、信頼性の高いロケットと打ち上げコストの低い再使用可能なロケットを求めている。Neutronは業界に選択肢と価値を提供するロケットとして、強力な立場にある」と述べている。
塚本直樹