【MLB】ソト争奪戦の「本命4球団」 米公式サイトの識者3人の意見が一致 ドジャースはダークホース扱い
今オフのFA市場において、最大の注目株となるのがフアン・ソト(ヤンキース)だ。これだけの実績と若さを兼ね備えた選手がFA市場に出てくることはほとんどなく、契約年数が10年を超え、契約総額も5億ドルを超えるのは確実とみられている。そんななか、米公式サイト「MLB.com」ではソトの移籍先を予想する座談会を実施。マーク・フェインサンド、サラ・ラングス、アンソニー・ディコモという3人の識者が参加し、争奪戦の「本命」となる4球団をリストアップしたが、3人の意見はピッタリ一致した。 ヤンキースのフアン・ソトがキャリア初の1試合3本塁打を達成する 3人の識者が「本命」に挙げたのはヤンキース、メッツ、ナショナルズ、ジャイアンツの4球団だ。「4球団のなかではジャイアンツが最も可能性が低い」という点でも3人の意見は一致している。 フェインサンドは「ヤンキースとメッツが有力候補であるのは明らかだ」とニューヨーク2球団による熾烈な争奪戦を予想。ラングスも「ニューヨーク2球団がフロントランナーになる」とし、メッツを担当するディコモは「ヤンキースはソトがほしいだけでなく、ソトを必要としている。ソト争奪戦に関して、最もプレッシャーを感じているチームだろう。お金でメッツに負ける可能性があり、ノスタルジアの面でナショナルズに負ける可能性がある」とした。ヤンキースにとっては、9年3億6000万ドルの契約を結んでいる看板選手アーロン・ジャッジの存在もソトへの超高額オファーを難しくするだろう。 ソトの古巣であるナショナルズが「本命」に挙がるのは意外にも思えるが、ナショナルズは今季限りでパトリック・コービンの6年1億4000万ドルの契約が終了し、すでに引退しているスティーブン・ストラスバーグを除いて年俸が1000万ドルを超える選手は1人もいない。今季デビューしたディラン・クルーズやジェームス・ウッドといった有望株たちは今後数年、メジャー最低保証年俸で雇えるため、ソトを獲得できるだけの資金的余裕があるのだ。3人の識者たちは「若手が着実に成長しており、チームの核としてソトを再獲得するのは理にかなっている」という考えを持っているようだ。 3人の識者は座談会の最後に、ソト争奪戦のダークホース候補をそれぞれ挙げており、フェインサンドはオリオールズ、ラングスはフィリーズ、ディコモはドジャースを選択。ディコモは「ソトに関して、ドジャースはヤンキースやメッツのように騒がれていない。でも、彼らはドジャースなんだ。大物スター選手を獲得するのはドジャースのやり方だ」と近年、毎年のように大物スター選手を獲得しているドジャースの参戦を予想した。