板垣李光人&中島裕翔、W主演で“切ないバディ”に 中島は一人二役に初挑戦<秘密~THE TOP SECRET~>
2025年1月期のフジテレビ系“月10ドラマ”は、板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務める「秘密~THE TOP SECRET~」(毎週月曜夜10:00-10:54、カンテレ・フジテレビ系)に決定。二人はかつてないほど“切ないバディ”に挑戦する。原作は、生前の記憶をたどり未解決事件の真相を追う清水玲子氏の傑作サスペンス漫画「秘密-トップ・シークレット-」。 【写真】スタイリッシュにスーツを着こなす(右から)板垣李光人&中島裕翔 ■記憶を映像化する「MRI捜査」を行う 科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。板垣李光人が薪剛役を、中島裕翔が青木一行役と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋役の一人二役を演じる。板垣は地上波ゴールデン帯連続ドラマで初主演。中島はカンテレドラマ初主演となる。 “第九”(架空の組織)では、凶悪・重大犯罪において、被害者および犯人死亡の際、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけ、生前の記憶を映像化する「MRI捜査」を行う。その映像は、死者が「見た」ものであるため、幻覚や病気、妄想、先入観をも映し出されてしまう。 類いまれな容姿に驚異的な記憶力と鋭い洞察力をもつ薪は、「第九」の創設メンバーで室長。ある事件により、親友であり同僚だった鈴木克洋(すずきかつひろ)を亡くした薪の前に、鈴木にうり二つの新米捜査員・青木が配属されてくる。二人は、死者が最期まで秘めていた“想い”や“秘密”をも見てしまうことで、心に罪の意識と葛藤を抱きつつも、難事件を解決するために奮闘し、かけがえの無いバディとなっていく。 ■中島裕翔は二役両方で板垣李光人を支える 板垣が演じる薪は、冷静沈着だが正義のためなら権威にも立ち向かう大胆さを持つ。30代には見えぬ容姿だが第九の創設時から室長を務め、全ての事件に関わり、あらゆる「秘密」を見てきた人物。青木たち部下に対して高圧的で厳しい態度で接することもあるが、誰よりも繊細で部下思いの一面も持っている。板垣は、演じる薪と同じくAB型で、誕生日も同じ1月28日。板垣と今作の出会いは、まさに“運命”のよう。 中島が演じるのは、薪の大学時代からの親友で第九の同僚・鈴木と、鈴木が亡くなったあと第九に配属される新米捜査員・青木で、初の一人二役となる。鈴木は薪とは対照的でおおらかで社交的なリーダー気質。青木はエリートだが人が良く純粋で、第九のいじられ役。青木は自らが亡き鈴木に似ていることを知りながらも、薪を支え、成長し、薪にとってかけがえのないバディとなっていく。中島の誕生日は8月10日だが、これは原作の鈴木の命日と一致しており、こちらも作品との深い縁が感じられる。 原作は、清水玲子氏による同名漫画で、白泉社発行の雑誌「MELODY」で1999年から2012年まで掲載され、全12巻で完結。現在は同作スピンオフ「秘密 season0」の連載が続いている。また、脚本は、映画・ドラマの「アンフェア」(2006年ほか、フジテレビ系)シリーズや映画「陰陽師0」(2024年)など、数々のヒット作を手掛けた佐藤嗣麻子が務める。 ■板垣李光人コメント 初めて原作を拝読した際に、作品がもつエネルギーに圧倒されたことを覚えています。清水先生が心血を注がれ沢山の方々が愛を注がれた「秘密」という作品を、ドラマとして描くということ、薪剛という役を預からせていただくということは大変な覚悟が必要だと感じました。しかしながら、生身の人間が持つエネルギーというものもまた役者として信じている部分がありますので、この作品の素晴らしさとエネルギーをお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります。今回演じさせていただく薪剛という役はクールで頭脳明せきで、部下への当たりが強いキャラクターとして紹介される人物です。しかし彼の強さというのは、無情かつ無常な世界を知っているから、強くなければ自らを、そして自分の大切なものを守れないと知っているからだと思います。本当はとても弱くてもろい、繊細な彼の苦しみと痛みを分かち合いながら、寄り添って一緒に歩んでいきたいです。 今回初めてご一緒させていただく中島さんには、とても大きな包容力と安心感のようなものを抱きました。それは共に作品をご一緒する上でも、薪剛としても、きっと沢山助けていただくのだろうと感じています。人々の哀しみや孤独、背負った大きな十字架に対し、果たして「MRI捜査」は救済になりうるのか。我々にとって正義とは、愛とは何なのか。そんな人間ドラマを大切に紡いでまいりますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。 ■中島裕翔コメント 原作の青木はキャラがすごくかっこいい反面、人間っぽい愛らしさというギャップもある。実写を演じる上でそうした人間らしさが出せればいいなと思います。ハードルが高いので不安もありますが、楽しみながら作品へのリスペクトをもって撮影に臨みたいです。漫画も読みましたが脚本も原作のままだという感動もありましたし、見てくださる方の期待を裏切らないように役者として頑張っていきたいと思います。人の頭の中をのぞくことがかなってしまう設定ですが、それがいかに倫理的に難しい事か。そういう部分がヒューマンドラマのきっかけになっていると思います。一人二役ですが、容姿はメイクや衣装部さんの力をお借りしてやっていきたいです。演技については板垣さんとお芝居をするのが初めてなので、二人のやりとりで変わってくる部分もあると思いますし、何とか演じ分けられたらなと思います。 板垣さんと初めてお会いした時は漫画の中から出てきたかのような、そのままもう「薪さん」って感じでした。すごく凛としていて威厳みたいなもの、ぱっと出るオーラみたいなものを感じました。 ドラマではショッキングな事件も多いですが、被疑者がなぜそうなってしまったのかという心情や環境、切なさ、悲しさ、行き場のない思いが数多く出てきます。SF的なところもありますが人間の心情もしっかり大事に描いている作品だと思いますので、そういう部分にも注目していただけたらと思います。 ■原作者・清水玲子氏コメント 今回ドラマ化のお話が来て、私はあまり悩むことなく快諾しました。その理由は、脚本の担当に「アンフェア」「K-20怪人20面相・伝」(2008年)「陰陽師0」等の大ファンで尊敬する「佐藤嗣麻子」さんとあったから、実写化には不向きな薪を難なく演じられそうな稀有な俳優「板垣李光人」さんの参加、さらには涼やかな「中島裕翔」さんの、青木役での参加が決まったからです。 ドラマ、映画は漫画のようにほぼワンマンで主人公の髪から背景の空の雲の形まで自分で描いて思いのままに仕上げられるわけではありません。漫画の何十倍、何百倍もの人が、思いが関わって初めて完成する世界です。だから怖いし、だから奇跡も起きる。今回縁あってこの企画に参加してくださる役者さん、スタッフの方、そしてドラマを見ることになる私たち視聴者も含めて、このドラマが全ての人の幸せな歴史になりますように。 ■脚本家・佐藤嗣麻子氏コメント 「秘密-トップ・シークレット-」は1999年月刊メロディ3月号にアメリカ大統領編が載り、2001年1月号から、日本の科警研「第九」の話が始まりました。連載当初から映像化しようと試み、何度か企画を立ち上げましたが、2025年になってやっと、その夢がかないました。清水玲子先生の作品は総て大好きで、ファンです。清水先生ご自身は、随分昔に、漫画家の萩尾望都先生に紹介していただいたと記憶しています。絵が美しく、一つ一つのお話が緻密で、オリジナリティーに溢れ、心理描写も細かく、感動的で、今回、脚本を担当させていただいて、とても光栄に思っています。板垣李光人さんが薪剛役を、中島裕翔さんが青木一行と鈴木克洋役の二役を演じてくださいます。メイン監督は松本佳奈監督です。どんなビジュアルになって動くのかとても楽しみにしています。皆さんも楽しみに待っていて下さい。ご期待に添えるよう最善を尽くします。 ■豊福陽子プロデューサーコメント この素晴らしい作品をいつか映像化できたら。その夢をかなえる機会をくださった清水先生に心から感謝いたします。原作の持つ力が、脚本の佐藤嗣麻子さん、そして「薪と青木を演じていただくなら、このお二人しかいない」と感じた板垣李光人さんと中島裕翔さんを、運命の糸のように引き寄せてくれたのだと思います。人は、本当に大事なことは胸に秘めておくものではないでしょうか。今作を通じて、皆様のそばにもきっとある「語られることのなかった真実」に心揺さぶられ、薪と青木という、かつてないほどの“切ないバディ”の葛藤と生き様を、見守っていただければうれしいです。