注目を集めそうな大規模マンションはどこ? 注目物件や在庫状況など最新市況を不動産アナリストが解説!【2024年3月版】
最新の首都圏新築マンション市況【2024年1月度】
続いて、2024年1月度の首都圏新築マンション市場を見てみたい。 2024年1月度は好調を示す結果となっている。新築分譲マンション発売戸数は、前年同月と比べ402戸増加の1,112戸。契約率は、前年同月比18.2ポイントアップの72.8%だ。また、首都圏新築マンションの1戸当たり平均価格は、前年同月比で22.2%アップの7,956万円となっている。 また、販売在庫は5,921戸で、前月よりも366戸の減少。2023年1月末の販売在庫は5,610戸だったので、昨年対比で在庫が若干の増加となった。 下のグラフは、過去5年間の首都圏の新築マンション価格(平均価格)と契約率の推移を示す。契約率は好調ラインの70%を上回る結果となった。 首都圏新築マンションの地域別の発売状況 続いて、首都圏新築マンションの地域別の発売状況について詳しく見ていく。 エリア別の平均価格を見ると、東京23区が前年同月比で36.7%アップの1億1,561万円。東京都下が9.7%ダウンの5,288万円、神奈川県が14.6%アップの6,297万円、埼玉県が0.2%ダウンの4,989万円、千葉県は、63.0%アップの6,592万円。 千葉県の大幅な上昇は、浦安市で全戸80㎡超の「プラウド新浦安パークマリーナ」の第1期販売がスタートした影響だ。こちらは、発売住戸の9割超に申し込みが入っている。東京23区以外でも、都心アクセスが良好な場所は、価格が大きく上昇しているということだ。 地域別で見ると、好不調の目安となる契約率70%を上回ったのは、都下と神奈川県。供給戸数が、前年同月比で大きく伸びている都区部や千葉県も65%を上回っており、新築マンションの売れ行きの堅調さは、維持されていると言えそうだ。
首都圏の中古マンション市況【2024年1月度】
続いて、中古マンション市場を見てみよう。前月に続き好調に推移している結果となった。 2024年1月度の首都圏中古マンション成約件数は、前年同月比5.0%上昇の2,711件と8カ月連続で対前年比プラスになっている。 成約価格は、前年同月比13.7%上昇の4,860万円。平均成約㎡単価も対前年同月比11.2%上昇の75.98万円となっている。成約㎡単価が前年同月を上回るのは、45カ月連続となる。地域別では、成約件数について神奈川県以外は増加。成約㎡単価は、すべての地域で上昇した。 また、2024年1月の新規登録物件の㎡単価は、74.93万円となっていて前月よりも-0.4%、前年同月比で-0.5%となった。 2024年1月の新規登録物件数は、対前年同月比で0.4%減少の16,526件。在庫件数は、先月よりも増加し47,449件となっている。前年同月比で8.6%増加しており高水準が続く。 下のグラフは、過去5年間の首都圏の中古マンション価格(成約㎡単価、在庫㎡単価)と在庫件数の推移を示す。2023年春にかけて在庫件数が大きく伸びたが、2023年夏以降は、鈍化している。 次に地域別の中古マンション動向を見てみてみよう。 2024年1月度の成約㎡単価(前年同月比)は、すべての地域が上昇し、横浜・川崎市を除き前年同月比8%超の高い伸びを示す。 地域別の新規登録物件数を見ると、都心、城南、城西、城東、城北と東京23区は、対前年比で売物件数が減少している。 首都圏全体でみると、中古マンション在庫は増加しているものの前述のエリアは、在庫が減少もしくは横ばいで推移している。新築マンション価格がさらに上昇すれば、もう一段価格が上昇するかもしれない。
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