道路混雑が全国ワースト1の鹿児島市 渋滞対策着手へ 初の協議会を開催
鹿児島テレビ
全国の県庁所在地で、道路の混雑割合がワーストとなっている鹿児島市。 効果的な渋滞対策を行っていくため、鹿児島市が主体となる協議会が8日初めて開催されました。 協議会は大学教授や関係団体、国や県などから選出された12人の委員で構成されています。 鹿児島市街路整備課・新川智裕課長 「市街地部における道路の混雑割合は全国ワースト1と極めて深刻な状況であり、物流や観光の面で定時性や速達性が確保できないなど、大きな経済損失を招いている」 県内主要渋滞箇所の約9割が集中している鹿児島市。 1回目の8日は鹿児島市が管理する市道の特性を分析した調査の結果が初めて示され、渋滞の要因として、『JRや河川をまたぐ道路が少なく移動が制約されていること』『丘陵地に住宅が建設され、平地にアクセスする道路が混雑すること』などが挙げられました。 委員からは、具体的な改善策を決めていくにあたり、様々なデータの分析を求める意見が聞かれました。 委員 「今後の目指す姿もデータから出せるのではないか。1つの目標があると色んな政策の立案もしやすい」 「利用者の行動形態を変えてもらわないといけない。コンセンサスが得られるような、行動形態を変えられるようなデータ・指標の出し方をすればいい」 この協議会を通して、鹿児島市は道路整備などのハード面、時差出勤や料金施策などのソフト面での対策を盛り込んだ、渋滞対策基本計画を2025年度中に策定したいとしています。
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