夫婦喧嘩に「正しいかどうか」は関係ない!?…離婚カウンセラーが提唱する「ケンカ」がなくなる《3つの法則》
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第33回 『長続きする夫婦に共通する「KISSの法則」…夫婦関係で悩むあなたに離婚カウンセラーが“衝撃のアドバイス”』より続く
「正しいかどうか」に固執しない
ケンカが多い夫婦ほど、お互いに「自分は正しいことを言っている」と信じ込んでいたりします。 繰り返しになりますが、夫婦関係を維持したいなら自分が「正しいかどうか」に固執しないことが大事です。 嘘をついてまで自分を曲げることはありませんが、「言っている内容」よりも「言い方」のほうが大事だったりもするので、「伝え方」の工夫にも気をつけてください。
相手の怒りを収める謝り方
私はよく「3つの上手」とお話ししているのですが、うまくいっている夫婦ほど「聞き上手」「甘え上手」「おだて上手」であることが多いです。 「聞き上手」を意識して、相手の話を聞いてあげること。上手に甘えながら自分の意見を伝えること。相手のことをクサしたりせず持ち上げてあげること。 こういった対人関係における技術を「ソーシャルスキル」と言います。話の内容や具体的な行動よりも、こうした「ソーシャルスキル」のほうが人間関係にはよほど大事だったりします。 また、「KYの法則」もあります。 「K」は「可愛く謝る」、「Y」は「ヨイショして謝る」です。 ケンカになりそうなときに、「KYの法則」が身についている人は、何かトラブルがあっても、うまく相手の怒りを収めてしまうので、ケンカになりにくいのです。