史上初“女性”が参加へ…1200年超の歴史を誇る『国府宮はだか祭』22日の開催を前に熱帯びる地元
日本三大はだか祭の一つで、1200年以上の歴史を誇る愛知県稲沢市の国府宮はだか祭を翌日に控え、地元も盛り上がりを見せています。 【動画で見る】史上初“女性”が参加へ…1200年超の歴史を誇る『国府宮はだか祭』22日の開催を前に熱帯びる地元
祭りを翌日に控え、地元では準備が進められていて、大鏡餅も神社に到着しました。 昆布などの縁起物で飾られた、重さ約4トンの大鏡餅は、雨のためビニールがかけられています。大鏡餅は綱で曳かれて参道を進み、無事奉納されました。
男性: 「まだ出たいって気持ち。20年ぐらい裸で出ていて、ある年齢をきりに、高齢者だから迷惑かけちゃいかんと思ってやめたんですよ」 別の男性: 「年に1回のお祭りですからね」 祭りの主役、神男の大桑佑起さん(37)は、19日から三日三晩神社に籠り、身を清めています。
神男の大桑佑起さん(2月11日): 「憧れの神男になれたので、全力で頑張るという気持ちです。ずっと男のお祭りだという認識でやってきたんですけど、今回は女性の方も出るということなので、元気に参加していただければなと思います」 1200年以上の歴史を誇る祭に、今年2024年は初めて女性が参加します。はだか男たちが揉みあう前の「儺追笹(なおいざさ)奉納」に加わることになっています。
参加する母親: 「こういう機会が与えられて、すごく光栄だなと」 参加する娘: 「参道側の景色も見てみたいなと。いつもお客さん側だったので」 参加する女子大学生: 「弟とかお父さんが出るのを見てきたので、私も出てみたいなと思って。ワクワクしています」
長い歴史の中で、大きな転換点となるはだか祭。地元のスーパーには、毎年設置されるはだか祭の特設コーナーがありました。 平和堂稲沢店の店長: 「こちらが売れ筋なんですけど、さらしですね。裸の男の人は足袋とさらしで、当日寒い中迎えられます」 男たちが身に着けるさらしや足袋などが山積みに。
特設売り場には、15回以上祭りに参加したという男性も買いに訪れていました。 15回以上参加している50代男性: 「(参加者が)去年少なかったので、今年は盛り上がってくれればいいなと思います。家族と子供たちの健康、両親の健康とかを願いながら参加したいと思います」 中でも特に売れているのが、カラフルな「なおい布(ぎれ)」です。祭りに参加できない人も、願いごとを書いて神社に奉納します。
平和堂稲沢店の店長: 「私も今年、ここの商売繁盛ということで書かせていただいて、年齢50歳と書いて笹に巻いてきました。地域の方だけ盛り上がるのではなくて、同じ地域で商売させてもらっている者として、しっかり奉仕と熱い思いを伝えていきたいと思っております」