【オータムリーグ プレビュー】5勝1敗で5校が並ぶ大混戦から週末の2試合で抜け出せるのはどのチームか?
オータムリーグは9月4日に日本体育大が白鴎大を86対73を破ったことで、全勝チームがなくなった。ムトンボ・ジャンピエールとコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードの高さと長さがディフェンスで脅威となり、西部秀馬と石川響太郎が3本ずつ3Pを決め、大森尊之も19点とベンチスコアラーとして大活躍。日本体育大の藤田将弘コーチも、白鴎大戦の勝利に大きな手応えを感じている。
「今日は大事なゲームで、全勝の白鴎さん相手に我々がどう戦い切るかということで、ヘッズダウン(頭を下げる)する時間を少なく、いい顔してやれと選手に伝えて(試合に)出した。その通りにサブのメンバーも含めて、全員が仕事をしてくれました」
9月4日の試合終了時点で白鴎大、日本体育大、日本大、東海大、大東文化大の5チームが5勝1敗で並んだことからも、開幕前の予想通りの激戦が続く。7日には東海大対大東文化大、8日には日本体育大対日本大という上位校による直接対決がある。まだ1巡目の前半だが、この2試合は今週末で最も注目に値すると言っていいだろう。
東海大と大東文化大戦は、轟琉維と塚本智裕のポイントガードの出来が勝敗を分けるポイントになりそう。日本体育大対日本大戦は、ジャンピエール&コネ対コンゴロー・デイビットのマッチアップが最大の注目点。日本大としては、石川や小澤飛悠といったシューターをチームディフェンスでどう抑えるかも、勝利を手にするために欠かせない要素になるだろう。
白鴎大は初黒星を喫したが、週末に上位4校との対戦がなく、7日に専修大、8日に中央大と対戦する。日本体育大戦で見つかった攻防両面の課題を修正し、フィジカルなディフェンスで試合をコントロールして勝利できれば、単独首位に返り咲く可能性は増す。
中央大と山梨学院大は開幕から6連敗と苦戦が続く。中央大は200cmのビッグマン深澤桜太がU18代表としてアジアカップに出場しているため、留学生のいるチーム相手だとフロントラインの攻防における不利に直面中。カッター勲生、山﨑紀人、オヌ太郎が奮闘しているものの、東海大と拓殖大に惜敗するなど結果につながっていない。