「木下サーカス」市民ミュージカルに 本社を置く岡山で2025年12月上演
一般社団法人岡山表町文化振興協会(岡山市北区表町)などは13日、2025年12月に上演予定の市民参加型ミュージカル「サーカス・サーカス」の制作発表会を岡山市内で開いた。表町に本社を置く木下サーカスを題材にした物語で、ミュージカル俳優やオーディションで選ばれた市民らが、地域にちなんだ歌劇を通じ表町の活性化を目指す。 脚本・演出は、児童福祉の発展に努めた石井十次の生涯を描いた市民ミュージカルを手がけたはやみ甲さん(65)=兵庫県=が担当。明治期に創設された木下サーカスが、関東大震災や第2次世界大戦などの逆境を乗り越え、世界三大サーカスの一つに成長するまでの軌跡を描く。 劇団四季出身でミュージカル俳優の宇都宮直高さん(44)ひのあらたさん(62)上川一哉さん(38)=いずれも東京=を主要キャストに起用。配役は今後決めるが、一座を率いる団長などを想定している。その他のキャスト約100人はオーディションで選ぶ。 発表会には関係者約20人が出席。はやみさんが「『自分も頑張るぞ』と感じてもらえる作品を目指す」、宇都宮さんとひのさんは「人を楽しませる気持ちや諦めない心の大切さを伝えたい」などと抱負を語った。 ミュージカルはRSK山陽放送(岡山市北区天神町)と公益財団法人岡山文化芸術創造(同表町)も含めた3者が主催し、来年12月12~14日に岡山芸術創造劇場ハレノワ(同)で開催。オーディションは小学4年生以上が対象で、来年3月20日までにRSK山陽放送のHPなどから申し込む。