ホワイトタイガーの赤ちゃん2頭、母にくわえられてお散歩 埼玉・東武動物公園で限定公開
東武動物公園(埼玉県宮代町)で11月7日に誕生したホワイトタイガーの赤ちゃん2頭が、事前予約制で限定公開されている。 【写真】母親にくわえられ、バックスペースに姿を現した赤ちゃん 一般公開される展示エリアではなく、バックスペースで過ごす親子や、毎日の健康診断の様子を限定公開。12月14日に取材した際には、バックスペースで母親が子を口にくわえながら檻の中を歩き回り、来場者はその姿を懸命にカメラに収めていた。健康診断では、飼育員に抱きかかえられ、段ボール箱に入れられて体重を量った。 父親はシュガー(6歳)、母親はソルティ(9歳)で、9月下旬にエコー検査を行い妊娠が分かった。3頭が誕生したが、うち一頭は肺炎で死んだ。2頭は母乳を飲んですくすく成長し、生まれた当初は1600グラム程度だったが、現在は約3600グラムに達している。 東武動物公園で飼育されているホワイトタイガーは、インドを生息地とするベンガルトラの白変種。現在、野生では生息していないとされており、世界で約250頭、国内で約40頭が各地の動物園などで飼育されている。同園の顔となっているホワイトタイガーは、2003(平成15)年に宝塚ファミリーランド(兵庫県宝塚市、閉園)から譲り受けた1頭が始まりで、今回生まれた赤ちゃんを含め7頭が飼育されている。同園でホワイトタイガーの赤ちゃんが誕生するのは平成27年以来9年ぶり。 飼育係の北浜健太さん(30)は、「今回生まれた赤ちゃんの親が、子どもの頃からお世話をしてきた。ホワイトタイガーたちの成長に携わることができて感慨深い。お客様には、園の顔であるホワイトタイガーの魅力をご覧いただき、それをきっかけに他の動物も好きになってほしい」と話している。 一般公開は12月下旬か1月上旬に開始する予定という。(文・写真 相川直輝)