紀州のドン・ファンから「2000万円借りパク」、「嫁入り道具から注射針」の自称・大手事務所所属女優の強心臓
「紀州のドン・ファン」こと和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助氏殺害事件の公判が続いているが、検察側は元妻の須藤早貴被告が覚醒剤を準備し、何らかの方法で野崎氏に摂取させ殺害したと見ている。 【写真】野崎幸助氏と一緒に食事する若い”知人”女性(中央)。記事に登場する「真美ちゃん」や「菜々ちゃん」とは別人物である 野崎氏が怪死したのが2018年5月24日、そして早貴被告が殺人と覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕されたが21年4月28日。この間のおよそ3年間、実は警察がマークしていたのは早貴被告だけではなかった。 何人もの「愛人」と同時並行で付き合っていた野崎氏だけに、その愛人も捜査線上に上ったのだ。前回記事で触れた「菜々ちゃん」もその一人である。 そしてもう一人、野崎氏殺害に関わったのではないかと疑われた愛人がいる。それが「真美ちゃん」(仮名)である。この真美ちゃんは、野崎氏が結婚を前提に付き合っていた女性であった。 ■ 真美ちゃんにゾッコンだったドン・ファン 野崎氏が、知人から紹介された真美ちゃんと交際するようになったのは2015年半ばごろ。真美ちゃんは吸い込まれそうな大きな瞳が特徴のスレンダーな美人で、年齢は20代後半だと野崎氏に告げていた。知り合った当時は川崎市内に住んでいたようだ。真美ちゃんは、野崎氏が大好きなグラマータイプではなく、華奢で痩せた女性だったが、野崎氏は彼女にぞっこんだった。 「私は真美ちゃんと結婚するんです。彼女は大手芸能事務所のバーニング所属のタレントさんですからべっぴんさんですよ」 野崎氏は真美ちゃんと結婚する気マンマンで、周囲にもそう吹聴していたという。
■ 元彼への「手切れ金」が2000万円! だが、真美ちゃん側にはすぐには結婚できない事情があった。 「前の男と別れないと社長とは結婚できないんです。その男から手切れ金2000万円を要求されています。なんとかなりませんか? その問題が解決したら結婚できるので」 冷静に考えればかなり怪しげな話だが、結婚というエサを目の前にぶら下げられていた野崎氏は真美ちゃんの言葉を信じた。自身が経営する酒類販売会社アプリコの番頭の“マコやん”を連れて、真美ちゃんが移り住んできていた大阪市内に出向いて3人で話し合い、そこで真美ちゃんに2000万円を貸し付ける形にすることにした。 そのまま3人で銀行に行き、野崎氏と真美ちゃんが見守る中、窓口でマコやんが2000万円を、真美ちゃんの“昔の男”の口座に振り込んだという。 これで野崎氏と真美ちゃんが晴れて一緒になれれば一件落着なのだが、そうはならなかった。真美ちゃんはなんだかんだと理由をつけ、野崎氏との入籍になかなか応じようとしなかった。 それでも2人の交際は続いた。真美ちゃんはときどき田辺市の野崎氏宅を訪れていたという。