鹿児島県 牧岡奈美さんらシマ唄を各国駐日大使らへPR 大島紬の踊り手も参加
【東京】港区のホテルで初めて開催された「The1stALLJapan Specialties Gala」というイベントで喜界島出身の唄者・牧岡奈美さんが奄美民謡としてシマ唄を披露し、たくさんの出席者から盛大な拍手を浴びていた。ほか大島紬の踊り手の女性も参加し「六調」などで島風を会場いっぱいに吹かせていた。 同イベントは、全国商工会連合会(森義久会長)が各国駐日大使や在日大使館の関係者に日本全国の魅力的な特産品や地域を広く紹介し、日本と各国との経済交流促進を目的にした。ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1の12の33)で16日に行われた。 47都道府県の紹介ブースが設置された会場では、各地域の特産品や酒類で来場者をもてなした。青森・大間のマグロを使った握りずしや鹿児島・黒毛和牛のステーキなどに舌鼓を打ち、黒糖焼酎などに酔いしれる大使館員の姿も。在日外国公館97か国295人に国内の287人、計582人が訪れた。 岩屋毅外務大臣や林芳正官房長官らが祝辞を述べるなどの式典の後、来賓に向けて「日本を代表するステージイベント」として、沖縄県のエイサーに続いて牧岡さんが登場した。「鹿児島県奄美、喜界島出身です」との自己紹介に続いて「よいすら節」を熱唱。「海に出る男性を守護する唄」などと説明を加えて紹介した。牧岡さんの師匠(故安田宝英さん)が作った「喜界やよい島」に合わせ、大島紬の踊り手がさっそうとステージに。艶やかな柄の着物が軽快なリズムとともに会場を奄美に誘うよう。
「六調」では塩田康一県知事、伊地知芳浩県東京事務所所長も飛び入り参加していた。ほかの演目は阿波踊り(徳島県)、よさこいソーラン(北海道・高知県)。森会長が鹿児島県商工会連合会の会長なども兼任していることなどから、奄美民謡(シマ唄)として披露することになったもの。
牧岡さんは「奄美の風を吹かせられたと思います」と笑顔で振り返った。在日ジョージア大使館の文化・スポーツアドバイザーとして活躍する、元大関・栃ノ心のレヴァン・ゴルガゼさんは「奄美民謡、よかったよ。牛も豚も黒糖焼酎もとてもうまい。鹿児島最高」と目を輝かせていた。