今オフに”暗雲”…?不振に陥ったFA戦士(3)阪神からの“FA宣言”も!?
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は、1つの勲章といえる。FA取得年に好成績を残せば、より良い条件での移籍を狙うことができる一方、成績不振に陥ると、去就に暗雲が立ち込める。そこで今回は、2024年オフのFA市場で注目される中、今シーズン中に不振に陥った選手を紹介する。(※今季成績は7月10日時点)
大山悠輔
投打:右投右打 身長/体重:181cm/94kg 生年月日:1994年12月19日 経歴:つくば秀英高 - 白鴎大 ドラフト:2016年ドラフト1位 苦難のシーズンを過ごしているのが、阪神タイガースの4番を担う大山悠輔だ。 つくば秀英高を卒業後は白鴎大に進学し、4年時には大学日本代表の4番打者として活躍。世代屈指のスラッガーにと評価され、投手豊作と言われたドラフト会議の中、阪神がドラフト1位で指名した。 プロ1年目から積極的に起用され続け、年を追うごとに本塁打数も増加。2020年は116試合に出場し、打率.288、キャリアハイの28本塁打を放ち、同年から2022年まで3年続けて20本塁打超えを記録した。 昨季は全143試合に4番として出場し、打率.288、19本塁打、78打点、出塁率.403でリーグ優勝、日本一に大きく貢献。同年は最高出塁率やベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝く活躍を見せた。 ところが、複数年契約を固辞して単年契約を結んだ今季は、開幕から打撃不振に。5月3日の巨人戦では2本のホームランを放ったが、復調には至らず。 6月2日のロッテ戦終了時にはついに打率.199にまで落ち、岡田彰布監督はファーム調整を命じた。 同月21日に一軍復帰後は、再び4番打者として起用されている。どん底の状態こそ脱したものの、本調子とは程遠いだけに、完全復調が待たれる。
ベースボールチャンネル編集部