兵庫・芦屋市選管、最高裁国民審査で開票ミス 「無効」2012票に有効票混じる可能性
兵庫県芦屋市選挙管理委員会は5日、10月27日に行われた最高裁判所裁判官国民審査で、無効票とした2012票に有効となる票が混じっていた可能性が高いと発表した。機械で無効票と読み取り不能票に分類された後、必要な目視点検を怠っていた。同日の衆院選小選挙区と比例代表では目視点検を行っていたという。 【写真】大阪維新の市議、選挙ポスター画像に塗りつぶし加工 今回の無効票の割合は4・18%で、前回2・75%や前々回2・63%に比べて高かった。市選管事務局によると、開票で使用する分類機が無効票と読み取り不能票を一括して排出。目視で点検しないまま、選管職員が全て無効票として処理した。機械で読み取り不能とされても、文字が薄いものや「×」の記載が欄外にはみ出しているものは有効となる場合があるという。 市のマニュアルには目視点検をするよう明記されていたが、選管職員は事前に読んでいなかった。後日、改めて確認したところ、手順の不備が分かった。開票結果確定後の投票用紙は封印され、再開披はできないという。(土井秀人)